医療関連感染サーベイランスとは、感染の発生や終息を確認したり、感染防止ケアの効果を判断したりするために、臨床データを収集して感染率を計算し、臨床へ感染率をフィードバックする活動である。本研究では、各種の医療関連感染サーベイランスを活用して、感染防止ケアの有効性や経済性を検証する12の研究を行った。 手指衛生・呼吸器感染症対策・薬剤耐性対策・髄膜炎対策・職業感染対策の有効性、および実践促進に資する事項を明らかにした。また、呼吸器感染対策の経済性を明らかにした。さらに、手指衛生については、組織風土尺度と推進者の役割尺度を開発した。
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