研究課題/領域番号 |
18H03082
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 一樹 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (60583789)
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研究分担者 |
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
坂下 明大 神戸大学, 医学部附属病院, 医学研究員 (90514662)
田辺 公一 名城大学, 薬学部, 准教授 (30709704)
安藤 詳子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60212669)
杉田 豊子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (10454373)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 緩和ケア / 終末期医療 / 医療の質 / 実態調査 / ビッグデータ |
研究成果の概要 |
NDBサンプリングデータや人口動態調査といった医療ビッグデータを活用した疫学研究により、全国の非がん患者の終末期の療養生活の実態を終末期医療と療養場所の側面から明らかにした。慢性疾患終末期に行う延命治療の実施が多いことは過剰な医療とされ、がんと比較して他の死因で多かった。特に心不全で多かったが、急性疾患と慢性疾患の混在が評価上の課題であった。症状緩和治療の実施はがん以外ではとても少なかった。自宅死亡はがん以外の死因で増加傾向を示さず、医療圏別の分析でも自宅死亡の増加を示す医療圏はがん以外の死因ではわずかであった。
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自由記述の分野 |
緩和ケア
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢多死社会を迎え、終末期医療の質の保障は重要な課題である。本邦では緩和ケアはがん医療を中心に発展し、非がん疾患での終末期ケアが特に課題となる。医療ビッグデータであるレセプトや死亡診断書の情報を研究目的で活用し、非がん終末期ケアの実態を明らかにした。がんと比較して非がん疾患では終末期に、過剰な延命治療が多く、症状緩和治療は少ないこと、自宅死亡はがんのみで増加傾向であることが明らかとなった。なお、慢性疾患終末期の延命治療は予後延長効果に比して苦痛が多く推奨されず、終末期の自宅療養は多くの国民の希望である。
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