研究課題/領域番号 |
18H03088
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
岡本 有子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (60363785)
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研究分担者 |
藤田 淳子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10553563)
福井 小紀子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40336532)
明智 龍男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80281682)
村上 義孝 東邦大学, 医学部, 教授 (90305855)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | がん末期患者 / 家族 / 専門看護師 / 地域包括ケア / 臨床的有用性 |
研究実績の概要 |
本研究では現在開発中の専門看護師(以下、CNS)主導型の「患者と家族への診断から看取りまでの継続的な意思決定支援を主軸とした地域包括ケアプログラム」を用い、非ランダム化比較試験にて、主要評価項目はがん患者のQOLとし、家族のQOL等により効果検証する。対象は膵がん4期の患者と家族で、CNSに紹介された患者に対して地域包括ケアプログラムを実施した群を介入群、CNSに紹介されない患者を対照群とし、傾向スコアを用いて群間比較を行う。本研究の目指すところは、これまで欧米で実証された早期緩和ケア介入について日本の臨床現場での有用性の検証、予後不良の方のデータ収集を多施設にて行うため実際の臨床現場での効果推定、および診断から看取りまでの患者家族への継続的な看護支援の実践知の可視化により、がん患者と家族へのケアの質向上に寄与することである。 2018年度の実施計画は、1)研究プロトコールの完成およびCNSへの研修プログラムの作成、2)申請者の所属施設および研究実施施設の研究倫理委員会より承認の取得、3)臨床研究の登録およびプロトコール論文の作成と投稿、4)研究実施施設への研修会の実施および研究の開始であった。しかし、2018年7月、本研究と研究内容と似た厚生労働省の施策が学会で発表されたこと及び終末期の緩和ケア質指標のIPOS日本語版の信頼性と妥当性が検証されたことを踏まえて、計画の独自性および新規性の再確認を行った。IPOSの国内外の文献検討により、臨床指標として有用であったことから、本研究の評価指標に取り入れることとし、本研究計画および介入プログラムを再考していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献検討および研究計画の見直しのために時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究計画および介入プログラム、研究プロトコールを再検討し、所属および協力病院の研究倫理審査を行い、調査を進めていく。
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