研究課題/領域番号 |
18H03091
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研究機関 | 関西看護医療大学 |
研究代表者 |
奥津 文子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10314270)
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研究分担者 |
星野 明子 大阪成蹊大学, その他部局等, 教授 (70282209)
桂 敏樹 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (00194796)
太田 智美 関西看護医療大学, 看護学部, 講師 (20784440)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
犀川 由紀子 関西看護医療大学, 看護学部, 講師 (60556744)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | リンパ浮腫患者 / セルフケア支援 / 遠隔シエンシステム / デバイス |
研究実績の概要 |
リンパ浮腫患者会:ばらの会の会員や、これまでにリンパ浮腫セルフケア指導を実施させていただいたリンパ浮腫患者5名に、これまでに試作した遠隔支援システムプロトタイプを1か月間使用してもらった。協力者5名はセルフケアがすでに確立している人たちだったこともあり、プロトタイプ使用期間に蜂窩織炎等のトラブルが発生した者はいなかった。 計画では、使用しにくい点・改善を要する点について協力者にディスカッションしてもらう予定だったが、コロナ禍であることから、対面でディスカッションすることは困難であった。そこで急遽、研究者が協力者に対し聞き取り調査を実施することに計画を変更した。調査の結果、スマートフォン以外のデバイスを使い慣れていない協力者3名は、遠隔システムの使用に抵抗があり「難しい」と感じていたが、使用し始めると抵抗感は払拭されたとのことが分かった。セルフケア項目に過不足はなく、セルフケア実施方法の説明も分かりやすかった。また、日頃抱きやすい疑問・質問にも対応できるようになっていたため、安心感が得られたとのことだった。これらの結果について、2023年9月のリンパ浮腫治療学会で発表し、学会参加者とディスカッションした。参加者から「これから増加していくだろう高齢者に対しては、使用が難しいんではないか」との意見が得られた。しかし、遠隔支援システムプロトタイプは大きく修正する必要性はないとの結論を得た。 この結果を受け、20名のリンパ浮腫患者に対し遠隔システムを使用した群・使用しなかった群の群間比較を実施する予定だったが、遠隔支援システムの使用について、最低1回は対面で説明を行わなければならず、コロナ禍であることからリンパ浮腫患者に協力が得られず、今年度の介入および調査を断念せざるを得なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、リンパ浮腫患者に研究協力の了承を得ることができなかった。対象となるリンパ浮腫患者は、癌サバイバーであることから、コロナ禍にあって協力を得ることは非常に困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍が収束シリンパ浮腫患者より強雨力が得られる状況になれば、速やかに介入を開始する予定である。
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