研究課題/領域番号 |
18H03099
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
片岡 弥恵子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70297068)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
八重 ゆかり 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50584447)
堀内 成子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70157056)
篠原 枝里子 東京医療保健大学, 看護学部, 助教 (90804469) [辞退]
馬場 香里 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (00825127)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ドメスティックバイオレンス / DV / 妊婦 / スクリーニング / ICT |
研究実績の概要 |
2018年度繰越含む実施した研究の成果は以下のとおりである。開発したDV被害者支援に関するE-learning教材について、周産期領域の看護者への有用性を検証するRCTの実施に関して、データ収集を2018年10月に開始し、2019年9月に終了した。参加者88人を無作為に割り付けた結果、介入群45人、対照群43人となった。Primary outcomeの知識得点(112点満点)は、介入前は介入群平均79.8点(SD5.8)、対照群平均81.0点(SD6.4)であり、2群間差を認めなかった(p=.349)。介入直後は、介入群平均87.5点(SD9.2)、対照群平均82.4点(SD5.7)となり、介入群が有意に高得点であった(p=.002)。介入後から1カ月後は、介入群平均86.8点(SD8.7)、対照群平均82.3点(SD6.3)であり、介入群が有意に高得点であった(p=.006)。Secondary outcomeの被害者支援の実践にむけた準備/強化行動について、介入前に2群間に差はなく介入直後に、次の3つの行動で介入群の実行率が有意に高かった。①「過去・現在のDVケースについて個人で振り返りをした」は、介入群25人(55.6%)、対照群13人(30.2%)(p=.019)。②「DVに関する職場のマニュアルや手順を確認した」は、介入群16人(35.6%)、対照群5人(11.6%)(p=.012)。③「DVに関する地域資源を調べた」は、介入群13人(28.9%)、対照群3人(7.0%)(p=.012)。しかし、介入後から1カ月間の実行率では、2群間で差を認めなかった。周産期領域の看護者への有用性(知識向上と学修中の被害者支援の実践に向けた行動の促進)が認められた。E-learningは、今後実用化に向けた検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2018年度繰越分の計画は、2019年度の終了した。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度繰り越し分の計画は、終了した。今後、学会発表及び論文の作成を進めて行く。
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