地域包括ケアシステムに貢献できる看護職コンピテンシー育成プログラムの開発

2021 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 18H03116
• 研究機関: 横浜市立大学
• 研究代表者: 叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
• 研究分担者: 中村 幸代 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10439515) ; 大竹 まり子 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (40333984) ; 丸山 幸恵 横浜市立大学, 医学部, 講師 (50550696) ; 土肥 眞奈 (菅野) 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081) ; 柏木 聖代 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (80328088) ; 杉本 健太郎 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80724939) ; 佐々木 晶世 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90538018) ; 柏崎 郁子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (90826702)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2022-03-31
• キーワード: 地域包括ケアシステム / 教育 / 看護師 / コンピテンシー / ケアマネジメント

研究実績の概要

2025年に実現を目指す「地域包括ケアシステム」では、看護職の役割が肝要である。このシステムを構成するサービスは地域に暮らす人のニーズを満たすため多様化しており、それぞれに応じて看護職の配置や求められる役割も異なる。これに対応するには、従来の看護教育や病院を中心とした現場教育に加え、「地域包括ケアシステムに貢献する看護職」を育成する教育プログラム開発が急務である。また、リソースの限られた中で効率よく育成を行うには、各種サービスにおける看護職の多様性を踏まえたうえで、そこに共通するコンピテンシーとなる能力を明らかにし、それらを中心とした教育を展開する必要がある。そこで、本研究では、１）地域包括ケアシステムでの貢献に必要な看護職のキーコンピテンシーモデルを作成し、2)モデルを基盤にした育成プログラムを開発することを目的とした。１）の目的の調査にて43項目のコンピテンシーが抽出され、それらのコンピテンシーを身に着けるために必要な教育内容を検討した。その結果、11項目の教育項目が必要という結果となった。これらの項目をもとに実際の教育テキストと動画を作成した。教育内容を検討したところ、「地域包括ケアシステムにおける看護の専門性」「地域にいる高齢者の日常生活支援」「認知症の知識と看護」「地域にいる高齢者に多い疾患の知識と看護」「地域にいる高齢者との関係性、家族への看護」「地域にいる高齢者の看取り」「地域包括ケアシステムにおける多職種との連携」「地域包括ケアシステムにおけるリーダーシップの必要性」「地域包括ケアシステムにおける防災対策」「地域の社会資源の知識をもとにしたケアマネジメントと移行支援」の10項目に集約でき、テキストと１回の内容が10分程度となるような教育動画を作成した。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] 介護支援専門員による在宅要介護高齢者のケアマネジメント遂行の関連要因 (2022)
  • 著者名/発表者名: 金田明子、叶谷由佳
  • 雑誌名: 日本健康医学会 巻: in press ページ: 未定
  • 査読あり
• [雑誌論文] Key Competencies Required for an integrated community care system (2021)
  • 著者名/発表者名: Hoshi Misuzu, Kanoya Yuka, Doi Mana, Sasaki-Otomaru Akiyo, Enokigura Tomomi, Kashiwagi Masayo, Ohtake Mariko, Sugimoto Kentaro, Kashiwazaki Ikuko, Moriguchi Fusae
  • 雑誌名: The 11th proceedings of IACSC2020 巻: 1 ページ: 333-345
  • 査読あり / 国際共著
• [学会発表] 地域包括ケアシステムに貢献する看護職を育成するための教育項目案の検討 (2021)
  • 著者名/発表者名: 323)星 美鈴、叶谷 由佳、杉本 健太郎、大竹 まり子、柏木 聖代、中村 幸代、佐々木 晶世、丸山 幸恵
  • 学会等名: 第25回日本看護管理学会