研究課題
本研究の第1の目的は、継続的地域アセスメントモデルを用いて、地域ニーズのアセスメントと活動創出ができる保健師へと実践を組織的に改善するアクションリサーチを通じて、保健師の実践改善プログラムを構築することである。また、モデルを実践検証し、発展させることが第2の目的である。最終年にあたる令和2年度は、前年度の検証結果を評価し、プログラムの再構築と実用化に向けた映像教材の開発を行った。加えて、映像教材の評価のための自治体調査や、モデルの精錬のための国内外有識者との意見交換を予定していたが、COVID-19感染拡大の影響により1年間研究期間を延長しても実施が叶わなかった。以下に実績の概要を示す。【1.アクションリサーチによるプログラム試行結果の分析】分析の目的は、①プログラムの評価と改善点の明確化、②効果的なファシリテーションの明確化、③地域アセスメントモデルの実践への適用可能性と限界の明確化であった。分析手順として、まず試行時のミーティング記録を参考に各回のミーティングとリフレクションの逐語録を読み、全体の展開を理解した。次に、場面展開順に、分析目的に該当する箇所を逐語録から抜き出し、Structure、Process、Outocomeに分けて表に整理した。その上で、分析の視点に沿って解釈し、記述した。【2.プログラムの再構築と映像教材の開発】分析結果を基にプログラムを再構築し、映像教材を制作した。映像教材の構成は、①教材の趣旨と利用方法、②継続的地域アセスメントモデルの紹介、③地域アセスメントの情報収集、④話し合いのすすめ方、⑤課題の明確化から活動計画であった。【3.教材の普及・伝搬】制作した映像教材は、webページ上に公開し、保健師の継続的人材育成を担っている全都道府県・政令市・中核市の統括保健師宛に案内チラシを配布した。今後も教材の普及・伝搬と改善に取り組む予定である。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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