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2021 年度 研究成果報告書

運動学習速度を規定する神経生理学的要因

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03154
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関山梨大学 (2021)
上武大学 (2018-2020)

研究代表者

関口 浩文  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20392201)

研究分担者 門田 宏  高知工科大学, 情報学群, 准教授 (00415366)
河野 豊  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10392200)
宮崎 真  静岡大学, 情報学部, 教授 (30392202)
牛山 潤一  慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (60407137)
野崎 大地  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70360683)
山中 健太郎  昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90359662)
中澤 公孝  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90360677)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード運動学習速度 / fast learner / 神経生理学的要因 / 経頭蓋磁気刺激 / 皮質運動表象
研究成果の概要

初めての運動でもすぐできるヒトとそうでないヒトがいることは経験的に明らかである。しかし,両者にどのような違いがあるのか不明である。したがって,両者に関して神経生理学的特徴に違いが無いかを検討した。
その結果,ボール系スキルを速く獲得できるヒトはボール系スポーツを長く継続してきたヒトであり,特に1つのスポーツに熟練することが新奇なボール系スキル獲得に重要であることが示唆された。更に,皮質脊髄路の利得はボール系スポーツと非ボール系スポーツの経験によって反対の可塑的変化を示した。また経頭蓋磁気刺激によるマッピングは,スキルに関連する筋間の重複する面積が広いヒトほど,スキル獲得が速いことが示唆された。

自由記述の分野

神経科学,神経生理学,運動制御

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は未経験の運動をする実施する前の神経生理学的指標を予め記録し,その後のトレーニングによる達成速度と照らし合わせ,潜在的に存在する「すぐできるヒト」と「そうでないヒト」の違いを明らかにするものである。これまでセンスの有無や運動神経の良し悪し,遺伝と言う表現で理解されていた事象に,科学的視点を与える点で学術的に重要である。
また,現代社会において健康寿命の延伸は社会的コスト削減のため,急務の課題である。すぐできるヒトの特徴が明らかとなれば,そうなるための介入により,運動に対する苦手意識を減らすことで生涯スポーツ人口の増大やリハビリの促進にも寄与できるだろう。その意味で社会的意義は大きい。

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公開日: 2023-01-30  

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