研究課題/領域番号 |
18H03161
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
川井 圭司 同志社大学, 政策学部, 教授 (50310701)
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研究分担者 |
内海 和雄 一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (00092619)
南部 さおり 日本体育大学, スポーツ文化学部, 教授 (10404998)
向山 昌利 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (10733785)
棚村 政行 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (40171821)
齋藤 健司 筑波大学, 体育系, 教授 (80265941)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | スポーツ事故 / 事故補償 / 国際比較 |
研究実績の概要 |
本年度も継続的に研究会を開催し、スポーツ事故当事者や競技団体へのヒアリングを中心とする実態調査とこれに基づく研究討議を研究分担者を交えて実施した。まず、大学体育会ラグビー部の公式戦の最中に事故に遭われ頸髄を損傷された被災者とその家族を招き、被災者家族の立場から事故の経緯や学校側の対応、ご子息の事故後に受けたリハビリテーションについて議論した。次にオフロードモーターサイクル大会での事故の被災者から事故の経緯や主催者側の対応等について情報提供をいただいた。また、公立高校ラグビー部の練習中の事故で頸髄を損傷した被災者から事故の経緯や学校側の対応、事故後の車いすラグビーとの出会、パラリンピックに出場のエピソードなどをお話いただいた。また、事故後に日本ラグビーフットボール協会の安全対策委員として活動された経験を踏まえ、スポーツ事故被災者や家族への救済を目的としたネットワークの必要性について確認した。さらに、早稲田大学の細川由梨先生から、スポーツ事故と熱中症をテーマに、アメリカスポーツ界における熱中症の予防教育や予防対策、熱中症対策に大きな影響を与えた事故事例の紹介、熱中症事故からの競技復帰における課題などをご報告いただいた。また、私立高校ラグビー部の公式戦での事故で頸髄を損傷された被災者から事故の経緯や学校側の対応、事故後の生活の様子や自動車免許取得、重度障害者センターでの就労移行訓練など就職に向けた現在の状況についてお話いただき、重傷事故後の社会的対応について議論を深めた。 国外の研究については、特にニュージーランドのスポーツ事故補償についての研究に従事した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の蔓延により海外出張が制限され、制度の国際比較を計画通りに実行することが困難となったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症の終息をまって海外調査研究を実施するとともに、可能な範囲でオンラインによる情報収集を実施する。
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