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2020 年度 実績報告書

運動トレーニングが骨格筋のマイオカイン分泌速度に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H03163
研究機関立命館大学

研究代表者

田畑 泉  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20188402)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードマイオカイン / SPARC / 滑車上筋 / 高強度・短時間・間欠的運動 / 高強度・短時間・間欠的運動トレーニング / 水泳
研究実績の概要

ラットを対象に、高強度・短時間・間欠的水泳トレーニング(HIIST)(体重の16%の重りを付けての20秒の水泳運動を10秒の休息を挟み12回)のトレーニング前後に、同様の運動を行わせ、その30分後に、主働筋である前肢の滑車上筋のsecreted protein acidic and rich in cysteine(SPARC)の蛋白濃度と血中SPARC濃度を測定した。
その結果、トレーニング後では、筋中SPARC濃度に運動前後の差はなかったが、トレーニングでは、運動後に有意に増加した。血中濃度もトレーニング前では変化しなかったが、トレーニング後には運動後の方が有意に高い値をしめした。
また、滑車上筋のSAPC濃度と血中SPARC濃度の相関を見たところ、トレーニング前では安静時、高強度・短時間・間欠的水泳運動3時間後、トレーニング後群安静時では、相関はなかったが、トレーニング群の高強度・短時間・間欠的水泳後で有意な相関関係が見られた(n=8, r=0.77, p<0.05).また、主働筋ではない後肢のヒラメ筋の筋中SPARC濃度と血中濃度には、どの時点でも有意な相関関係は見られなかった。
またトレーニング前後で、SAPRCの血中濃度の増加と筋中濃度の増加の関係に差がなかった。
これらの結果は、トレーニングによりSPARCno血中濃度が増加したのは、トレーニングにより筋中のSPARC濃度が増加したことによることが示唆された。これは、マイオカインの1つであるSPARCの運動後の血中濃度が有意に上昇したのは、SPARCの分泌速度がトレーニングにより高くなったことではないことも示唆していると考えられる。
また、これらの結果は、トレーニング前後に、滑車上筋を運動刺激(AICAR、カルシウム)等でインキュベーションしたin vitroの研究でも確認された。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] University of Colorado(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Colorado
  • [雑誌論文] Effects of an exhaustive high-intensity intermittent exercise on serum parathyroid hormone2021

    • 著者名/発表者名
      Hamano J, Shimizu T, Tsuji K, Kohrt WM, Tabata I
    • 雑誌名

      J Phys Fitness Sports Med (in press)

      巻: 10 ページ: in press

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] タバタトレーニング‐エネルギー論的に最も有効なトレーニング法2020

    • 著者名/発表者名
      田畑 泉
    • 雑誌名

      日本音響学会誌

      巻: 76 ページ: 117-122

    • DOI

      10.20697/jasj.76.2_117

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Effect of high intensity intermittent exercise on blood ionized calcium and serum parathyroid hormone2020

    • 著者名/発表者名
      Hamano J, Shimizu T, Tsuji K, Xu Y, Togo M, Kohrt WM, Tabata I
    • 学会等名
      67th annual meeting of American College of Sports Medicine
    • 国際学会
  • [図書] 「4分で身体は変えられる」の科学~なぜ短時間・高強度運動が人気なのか~2020

    • 著者名/発表者名
      田畑泉
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      株式会社扶桑社
    • ISBN
      978-4-594-08540-7

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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