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2020 年度 研究成果報告書

スカトールを介した高動物性タンパク質摂取による消化管恒常性の破綻・回復機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03178
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関島根大学

研究代表者

清水 英寿  島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (10547532)

研究分担者 石塚 敏  北海道大学, 農学研究院, 教授 (00271627)
吹谷 智  北海道大学, 農学研究院, 講師 (10370157)
岡野 邦宏  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (30455927)
吉清 恵介  島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (30510739)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード高タンパク摂取
研究成果の概要

近年、特に赤肉や加工肉の摂取量増大は、肝臓疾患(脂肪肝・肝癌等)や腸管疾患(炎症性腸疾患・大腸癌等)の発症および進展要因の1つであると考えられている。そこで本研究では、摂取タンパク質量に依存して腸内で産生されるトリプトファン由来腸内細菌代謝産物スカトールに着目した。スカトールは、肝臓や大腸に対して機能障害を導く一方、その前駆体であるインドール酢酸は、スカトールとは逆の効果を示す事が示唆された。よって本研究結果から、これまでに報告されている摂取タンパク質量増加に伴う健康増進と疾患の発症・進展という相反する効果を導く原因に、スカトールとその前駆体であるインドール酢酸が関与する可能性が示された。

自由記述の分野

健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢社会となった我が国において、サルコペニアによるフレイルの予防として、タンパク質の摂取量増加が推奨されている。しかし、摂取タンパク質量の増加は、疾患の発症や進展も導く事が指摘されている。本研究結果から、この相反する効果の違いを導く要因として、トリプトファン由来の腸内細菌代謝産物の関与が示唆された。したがって、腸内細菌叢を制御する事で腸内でのスカトール産生量を低下させる方法を見出せれば、タンパク質の摂取量増大によって引き起こされる弊害の解消に向けた創薬の開発だけでなく、健康長寿の延伸に向けた新たな栄養指導法の作成へと繋げられる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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