研究課題/領域番号 |
18H03187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 九州大学 (2020) 北海道大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
絹川 真太郎 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60399871)
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研究分担者 |
福島 新 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40706553)
横田 卓 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (90374321)
高田 真吾 北海道大学, 医学研究院, 博士研究員 (60722329)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 脳由来神経栄養因子 / マイオカイン / 骨格筋 / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
脳由来神経栄養因子(BDNF)が骨格筋細胞から分泌されるマイオカインであることを明らかにするとともに、骨格筋細胞内ミトコンドリアに存在することを見出した。BDNF骨格筋ミトコンドリア量・機能制御、特に脂肪酸酸化に重要な役割を果たしていることを見出した。さらに、このBDNFの効果はAMPKα、PGC-1αシグナルを介していた。心筋梗塞後心不全モデルマウスに対して、ヒトリコンビナントBDNFを投与することによって、骨格筋のBDNFの増加、AMPKα-PGC-1αシグナルの改善とともに、持久運動能力が改善した。このBDNFによる治療効果は運動療法と同等の効果を示し、同じシグナルを介していた。
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自由記述の分野 |
運動生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋は人体最大の臓器であり、生体の代謝の中心である。骨格筋はこれまで運動器として考えられていたが、種々のホルモンを分泌する内分泌器官と考えられるようになった。心不全を始めとする慢性疾患において、種々の骨格筋異常が出現し、生活の質だけでなく生命予後を規定することが知られている。骨格筋をターゲットとした治療法は運動療法があるが、高齢者ではその遂行が困難であったり、効果が不十分であったりで、新たな治療法が求められている。本研究はマイオカインであるBDNFが運動療法代替治療法となり得ることを示し、今後の臨床応用へ向けた研究が期待される。
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