Elovl6は炭素数 (C) 12-16の飽和・一価不飽和脂肪酸を基質とし、C18の非必須脂肪酸を合成する脂肪酸伸長酵素である。肝臓特異的Elovl6欠損マウスの解析から、セラミドの脂肪酸鎖長(炭素数)の制御にはElovl6が重要な役割を担っており、マウスにおいて肝臓でElovl6を欠損させると、C18脂肪酸を有するセラミドが肝臓で減少し、インスリン感受性が亢進しすることを明らかにした。また、膵β細胞特異的Elovl6欠損マウスの解析から、2型糖尿病モデルdb/dbマウスの膵β細胞でElovl6を欠損させると、膵β細胞が増加し、2型糖尿病の発症が抑制されることを明らかにした。
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