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2020 年度 実績報告書

環境・社会的ストレスが加齢に伴い脳機能に与える負の影響と食品成分によるその防御

研究課題

研究課題/領域番号 18H03194
研究機関静岡県立大学

研究代表者

下位 香代子  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 客員教授 (10162728)

研究分担者 小出 剛  国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 准教授 (20221955)
榊原 啓之  宮崎大学, 農学部, 教授 (20403701)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードストレス / ライフステージ / 加齢 / 脳機能 / 食品成分 / 予防
研究実績の概要

今年度は、25ヶ月齢近くまで長期飼育した高齢のC57BL/6N雌性のマウスおよび若齢期(2ヶ月齢),中齢期(14ヶ月齢),高齢期(26ヶ月齢)まで飼育したBALB/c雄性マウスに2日間の対面ストレスを負荷し、各ライフステージにおけるストレス応答を評価した。一方、昨年度の結果において中齢期に単独隔離を行うと体重が著しく増加したため、女性ホルモンが低下した更年期モデルである卵巣摘出マウス(C57BL/6N雌、OVX)を用いて単独隔離の影響についても検討した。
25ヶ月齢近くの高齢のC57BL/6N雌性マウスにおいては、対面ストレスを負荷すると、副腎肥大、海馬のNpas4遺伝子の有意な発現低下などストレス応答が見られた。また、炎症性サイトカインのIL-1β遺伝子の発現が増加しており、中齢期に単独隔離を行った場合と同様の結果を示していた。一方、OVXマウスでは、単独隔離により副腎肥大が見られ、血中のTG、総コレステロールなどが有意に低下し、海馬中の炎症性サイトカインのTNFα遺伝子の発現が増加していた。雄性BALB/cマウスの場合は、長期間飼育をすると、体重は8ヶ月齢まで増加し、その後定常状態を維持し、21ヶ月以降減少した。2日間の対面ストレス負荷により、いずれのライフステージでも摂餌量の減少と内臓脂肪重量の減少を伴った体重低下が惹起された。ストレス応答ホルモンであるコルチコステロンの血中濃度は,ストレス負荷によりいずれのライフステージでも上昇したが、若齢期で有意な差が見られた。
いずれの系統のどのライフステージにおいても、また、どのストレス負荷でも肝臓中で発現が減少する遺伝子を見出したが、本遺伝子の発現状態が新たなストレスマーカーとして利用できるのではないかと思われ、さらに検討を進めている。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Metastasis of breast cancer promoted by circadian rhythm disruption due to light/dark shift and its prevention by dietary quercetin in mice2021

    • 著者名/発表者名
      Numata M, Hirano A, Yamamoto Y, Yasuda M, Miura N, Sayama K, Shibata M, Asai T, Oku N, Miyoshi N, Shimoi K
    • 雑誌名

      J. Circadian Rhythms

      巻: 19 ページ: -

    • DOI

      10.5334/jcr.203

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Anti-stress effects of polyphenols: animal models and human trials2020

    • 著者名/発表者名
      Sakakibara H., Shimoi K
    • 雑誌名

      Food & Function

      巻: 11 ページ: 5702-5717

    • DOI

      10.1039/d0fo01129k

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ポリフェノールと健康に関する研究の最近の動向と今後2020

    • 著者名/発表者名
      下位香代子, 室田佳恵子
    • 雑誌名

      FFIジャーナル

      巻: 225 ページ: 182-190

  • [学会発表] 加齢が社会的ストレス負荷時の生体応答機構に与える影響2021

    • 著者名/発表者名
      田中 航,下位 香代子,榊原 啓之
    • 学会等名
      日本農芸化学会2021年度大会
  • [図書] 抗疲労・抗ストレス・睡眠改善食品の開発2020

    • 著者名/発表者名
      榊原啓之,下位香代子
    • 総ページ数
      287
    • 出版者
      シーエムシー出版
    • ISBN
      4781315011

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公開日: 2021-12-27  

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