研究課題
基盤研究(B)
本研究では、中高齢者を対象とした観察研究と若年者を対象とした介入研究により、日本人における慢性的および一過性の社会的時差ボケと心血管代謝リスクとの関連を明らかにすることを目的とした。観察研究の結果より、日本人において慢性的な社会的時差ボケは睡眠時間やクロノタイプとは独立してBMIや腹囲などの肥満指標と関連することが示唆された。また、介入研究の結果より、一過性の社会的時差ボケは中心動脈スティフネスを高め、早朝の血圧上昇を亢進する可能性が示唆された。
運動生理・生化学
日本は世界で最も労働時間が長い国家の一つであり、勤労者は平日に十分な睡眠時間を確保しづらい状況にある。したがって、日本人を対象として慢性的および一過性の社会的時差ボケの健康影響を明らかにすることの社会的意義は大きい。