研究課題/領域番号 |
18H03199
|
研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
石原 淳子 麻布大学, 生命・環境科学部, 教授 (30415509)
|
研究分担者 |
高田 和子 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80202951)
丸山 広達 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
高地 リベカ 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60413085)
澤田 典絵 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (00446551)
井上 真奈美 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 部長 (70250248)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 食事評価 / 妥当性 / 二重標識水 / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
本研究は、日本人に適した新たな食事評価法として開発した料理単位ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)食事調査システムについて、その精度・妥当性を検証することを目的とし、この方法を用いて得られた推定摂取量をバイオマーカー(尿・血液)と比較した。バイオマーカーには、エネルギー摂取量の厳密な指標として国際的に活用の広がる二重標識水法を用いた。 研究の方法は、健康な男女50名程度を募集し、ベースライン調査(採尿、身長・体重測定)と同時に安定同位体を含む二重標識水を投与し、以降2週間の尿中安定同位体を測定することでエネルギー消費量の測定を行う。対象者は期間中、通常の生活を続けながら、期間中に7回の採尿を実施する。加えて、指定された日程に、ICT食事調査システムを用いた24時間思い出し法による食事調査(4回)、24時間蓄尿(24時間思い出し法と同日2回)を自宅にて行う。このICT食事調査システムは、前日の食事を対象者自身が入力、または調査員による電話聞き取り調査によって実施される。2週間後に、調査会場にて尿検体の回収、および身体測定、および採血を実施し、システムに入力された食事データを用いて、エネルギーおよび栄養素摂取量の推定を行い、生体指標を用いて推定したエネルギーおよび栄養素(たんぱく質、ナトリウム、ビタミン類など)の摂取量と比較を行う。 2020年度は、2019年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期となった神奈川県近郊における冬の調査および愛媛県大洲市における夏の調査を実施した。二重標識水法など、生体試料を含むデータ収集は完了したが、延期に伴ってフォローアップによる食事調査が次年度にずれ込んだ。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、神奈川県近郊における冬の調査および愛媛県大洲市においての対面での生体試料収集が延期となったため、全体的に1年程度遅れてのスタートとなった(食事調査は季節性が重要な要素となるため、季節を変えないように1年間延期)が、2020年には当該地域での実施をすることができたため、食事調査のフォローアップを残すのみとなった。
|
今後の研究の推進方策 |
フォローアップ調査を完了し、データ解析、論文化に向けて研究を推進する。
|