研究課題
本研究は、日本人に適した新たな食事評価法として開発した料理単位ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)食事調査システムについて、その精度・妥当性を検証することを目的とし、この方法を用いて得られた推定摂取量をバイオマーカー(尿・血液)と比較した。バイオマーカーには、エネルギー摂取量の厳密な指標として国際的に活用の広がる二重標識水法を用いた。研究の方法は、健康な男女50名程度を募集し、ベースライン調査(採尿、身長・体重測定)と同時に安定同位体を含む二重標識水を投与し、以降2週間の尿中安定同位体を測定することでエネルギー消費量の測定を行った。対象者は期間中、通常の生活を続けながら、期間中に7回の採尿を実施した。加えて、指定された日程に、ICT食事調査システムを用いた24時間思い出し法による食事調査(4回)、24時間蓄尿(24時間思い出し法と同日2回)を自宅にて行った。このICT食事調査システムは、前日の食事を対象者自身が入力、または調査員による電話聞き取り調査によって実施された。2週間後に、調査会場にて尿検体の回収、および身体測定、および採血を実施し、システムに入力された食事データを用いて、エネルギーおよび栄養素摂取量の推定を行い、生体指標を用いて推定したエネルギーおよび栄養素(たんぱく質、ナトリウム、ビタミン類など)の摂取量と比較を行った。2019年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で調査全体が延期となったため、2020年度に神奈川県近郊における冬の調査および愛媛県大洲市における夏の調査を実施し、2021年度はフォローアップによる食事調査を実施し、データ収集はすべて完了した。その後、収集したデータの整理・クリーニングを行い、解析を進めた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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