研究課題
現在の多くの暗号技術は計算困難な数学的問題に基づいて設計されている。一方、計算困難な問題に依拠しない形で、原理的に安全といえる強固な安全性として情報理論的安全性がある。我々は既に暗号理論と情報理論に跨る多様な概念を俯瞰的かつ体系的に扱うことのできる統一的パラダイムを暗号化方式等の暗号プリミティブ（要素技術）に対して構築してきたが、本研究では、それを更に発展させ複雑かつ高機能な暗号プロトコルに拡張するとともに、さらに幅広い応用を目指すことを目的としている。本研究における最終年度として、情報理論的暗号理論における統一的パラダイムを複雑かつ高機能な暗号プロトコルに拡張するとともに、それらの応用技術を開発した。特に、情報理論的安全性を持つ完全準同型暗号を構築し、その応用を提案したことは特筆に値する。その他にも、内積暗号、認証暗号、アグリゲート署名、カードベースプロトコル、漏洩耐性鍵隔離暗号の構築、そしてそれらの応用についても検討した。そして、上記の研究成果は、国内外の学術会議や論文誌で発表した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 2020
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件)
情報処理学会 研究報告コンピュータセキュリティ（CSEC）
巻: 2022-CSEC-96 ページ: 1-7
New Generation Computing
巻: 40 ページ: 95-113
10.1007/s00354-022-00153-7
巻: 40 ページ: 173-198
10.1007/s00354-022-00161-7
暗号とセキュリティシンポジウム 2022 (SCIS2022)論文集
巻: － ページ: －
巻: 2021-CSEC-92, No.69 ページ: 1-6
IEICE Transactions
巻: E104-A(9) ページ: 1188-1205
10.1587/transfun.2020DMP0023
暗号とセキュリティシンポジウム 2021 (SCIS2021)論文集
2020 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA), IEEE
巻: － ページ: 348-352
情報処理学会 コンピュータセキュリティシンポジウム2020論文集
巻: － ページ: 310-315
