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2020 年度 実績報告書

数量データに基づくWeb情報の信頼性検証と高信頼情報の生成

研究課題

研究課題/領域番号 18H03244
研究機関筑波大学

研究代表者

加藤 誠  筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00646911)

研究分担者 吉川 正俊  京都大学, 情報学研究科, 教授 (30182736)
山本 祐輔  静岡大学, 情報学部, 講師 (50625431)
大島 裕明  兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (90452317)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード情報検索 / データマイニング / 数量データ / 信頼性
研究実績の概要

(課題1)数量データの収集とその集約に基づいた数量データの意味づけ:数量データを大規模に収集し,それらのうち,どの数量データが同 一であるのか,包含関係にあるのか,また,ある数量データが別の数量データに対して特定の演算を行った結果であるのかを推定し,数量データに特化したオントロジを自動的に構築する課題に取り組んだ.令和2年度は,同一性や包含関係の判定などを発展させ,属性オントロ ジーを構築する方法について論文誌としてまとめ発表を行なった.また,Webから収集された数量データに基づいて,さまざまなエンティティのランキングを意味する方法についても研究を行い,国際学会において発表を行なった.
(課題2)数量データと情報の対応付けに基づく情報の信頼性評価:Web上に記述されている情報を導出するような数量データを特定することを目的として,令和2年度には,数量データと情報の対応付けを行うためのテストコレクションを構築し,また,これに伴って,NTCIR-15 Data Searchという評価キャンペーンを運営した.このテストコレクションには日英各200個程度のトピックが含まれており5,000以上の適合性判定結果が含まれている.
(課題3)数量データからの高信頼情報の生成:ある作業タスクを実行するために有用な情報を,数量データに基づいて生成するという課題について取り組んだ.令和2年度は,主に特定のタスクにおいて有用な数量データの視覚表現を生成する方法,および,数量データを理解する上で有用なテキストを生成するという課題について取り組んだ.数量データの視覚化については,与えられた表形式の数量データを自動的に視覚化するために,あるタスクを実行するために適切な視覚化種類を推定する機械学習モデルを開発した.テキスト生成については,特に論文中に含まれる表形式データを説明するための技術について研究を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画と比較したときに,昨年度同様に,(課題1)「数量データの収集とその集約に基づいた数量データの意味づけ」,および,(課題2)「数量データと情報の対応付けに基づく情報の信頼性評価」については,非常に順調に進んでおり,令和3年度の研究を前倒しで行うことができている.一方で,(課題3)「数量データからの高信頼情報の生成」については,令和元年度において十分な成果を上げられていなかった.そこで,令和2年度開始の時点で,作業タスクの関係性に関する研究を中断することを計画し,数量データからの高信頼情報の生成という課題を広く捉えて令和2年度は研究を行なった.これが功を奏し,本課題においても本年度十分な進展があったと思われる.総合的に判断した場合には,おおむね順調に進展しているといえる.

今後の研究の推進方策

(課題3)「数量データからの高信頼情報の生成」については,令和2年度と同様に,当初計画よりも問題設定を広く捉えて,作業タスクと必ずしも関係しない高信頼情報の生成技術について研究を行なっていく予定である.十分な進展があった(課題1)および(課題2)については,次の研究プロジェクトにつながるような発展的な課題についても取り組んでいきたいと考えている.

  • 研究成果

    (22件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 3件)

  • [国際共同研究] ミズーリ工科大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ミズーリ工科大学
  • [国際共同研究] University of Southern Denmark(デンマーク)

    • 国名
      デンマーク
    • 外国機関名
      University of Southern Denmark
  • [学会発表] 誤引用検証ための被引用統計データの検索2021

    • 著者名/発表者名
      中野 優、加藤 誠
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] Toward Description Generation for Tables in Scientific Articles2021

    • 著者名/発表者名
      Junjie H. Xu, Wiradee Imrattanatrai, Makoto P. Kato
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 視覚化意図を考慮したデータの効果的な視覚化方法の推定2021

    • 著者名/発表者名
      丸田 敦貴、加藤 誠
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] グラフニューラルネットワークを用いたスプレッドシートの見出し認識2021

    • 著者名/発表者名
      笹治 拓矢、加藤 誠
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 社会的不利益と後悔の回避のためのソーシャルメディアデータの忘却ニーズに関する調査2021

    • 著者名/発表者名
      勝又千夏、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 芸術作品に興味を促すキャプションの自動生成2021

    • 著者名/発表者名
      永野里佳奈、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] ウェブ検索における便益とプライバシーリスクを考えさせる情報提示手法2021

    • 著者名/発表者名
      清水勇祐、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] ユーモアセンスを向上させる文章作成支援インターフェース2021

    • 著者名/発表者名
      梅田浩郎、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] どこでもブレスト:実世界情報をトリガとするアイデア2021

    • 著者名/発表者名
      若月祐樹、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 分野横断の架け橋となる情報推薦2021

    • 著者名/発表者名
      奥瀬雄哉、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 確証バイアスとウェブ検索行動の関係分析2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅貴、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 評価値に翻弄されないレビュー情報探索を促す検索結果スニペット2021

    • 著者名/発表者名
      庵谷拓輝、山本祐輔:
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] トピック理解のためのより貪欲な情報探索を促進する問いかけ文の提示2021

    • 著者名/発表者名
      齊藤史明、山本祐輔
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] ウェブ閲覧URL列へのTransformer Encoderの適用による広告閲覧ユーザの属性推定2021

    • 著者名/発表者名
      崔 洙瑚、橋口 友哉、木村 塁、大島 裕明
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 教師なしドメイン適応を用いた粒子形状評価2021

    • 著者名/発表者名
      顧 席銘、窪内 将隆、山本 岳洋、大島 裕明
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 事故概要説明文の文脈理解による傷病の程度の推定2021

    • 著者名/発表者名
      川原 敬史, 橋口 友哉、湯本 高行、大島 裕明
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] 空間的特徴量とパーソナリティ分析を用いたストレス推定2021

    • 著者名/発表者名
      吉村 拓真、ファム フーロン、和田 真弥、大島 裕明
    • 学会等名
      第13回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM 2021)
  • [学会発表] Overview of the NTCIR-15 Data Search Task2020

    • 著者名/発表者名
      Makoto P. Kato, Hiroaki Ohshima, Ying-Hsang Liu, Hsin-Liang Chen
    • 学会等名
      Proceedings of the 15th NTCIR Conference on Evaluation of Information Access Technologies (NTCIR-15)
    • 国際学会
  • [学会発表] Uhai at the NTCIR-15 Data Search Task2020

    • 著者名/発表者名
      Ryota Mibayashi, Huulong Pham, Naoaki Matsumoto, Takehiro Yamamoto and Hiroaki Ohshima
    • 学会等名
      Proceedings of the 15th NTCIR Conference on Evaluation of Information Access Technologies (NTCIR-15)
    • 国際学会
  • [学会発表] Personalization Finder: A Search Interface for Identifying and Self-controlling Web Search Personalization2020

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Yamamoto, Takehiro Yamamoto
    • 学会等名
      Proceedings of the 20th ACM/IEEE on Joint Conference on Digital Libraries (JCDL 2020)
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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