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2018 年度 実績報告書

ワイヤレス時刻同期脳波計の開発と多人数同時脳波計測による共感に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H03282
研究機関国立研究開発法人情報通信研究機構

研究代表者

成瀬 康  国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報工学研究室, 室長 (00455453)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード脳波 / 時刻同期
研究実績の概要

本研究の目的は,多人数の脳活動を同時計測可能なワイヤレス時刻同期ウェアラブル脳波計を開発し,多人数が実環境に近い形でコミュニケーションをしているときの「共感」に関しての研究を行うことである.共感を脳波で計測するためには,複数人で同時に脳波計測が実施できる必要がある.同時に計測をする上で,脳波計間で同期して計測できることが必須となる.脳波の時間分解のはミリ秒であることから,脳波計間の同期精度はマイクロ秒以上の精度で同期することが求められる.このように同期して計測するためには,既存の脳波計測デバイスでは,有線でデバイス間を接続する場合が多い.そこで,本研究では,無線でありながら,100台以上がマイクロ秒以上の精度で同期が可能な時刻同期Bluetoothモジュールを研究代表者が開発したウェアラブル脳波計に実装し,ワイヤレス時刻同期ウェアラブル脳波計を開発することに成功した.現在,10台の開発に成功している.研究代表者がこれまでに開発していたウェアラブル脳波計は,導電性のジェルが不要であり,我々の脳波計で使用している電極の入力インピーダンスは,海外製の物に比べて一桁以上高いことから,計測精度も高い.これにより,複数人の同期脳波計測が可能となった.今後は,複数人での動画視聴を行い,そのときに開発したワイヤレス時刻同期ウェアラブル脳波計にて脳波計測を行うことで,共感に関する脳波データを取得し,解析を行っていく予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

時刻同期ウェアラブル脳波計の開発に時間がかかり,予算の繰越しを行っているが,開発も無事に成功したことから,おおむね順調に進んでいると言える.

今後の研究の推進方策

開発した時刻同期ウェアラブル脳波計を利用して共感に関する脳波データを取得していく予定である.

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公開日: 2021-01-27  

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