研究課題/領域番号 |
18H03301
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野田 五十樹 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (40357744)
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研究分担者 |
櫻井 祐子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10396137)
金森 亮 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (40509171)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | マルチエージェント社会シミュレーション / 計算社会科学 / 公平性 / 持続可能性 / シェアリング |
研究実績の概要 |
最終年度は、これまで進めてきた3つのアプローチ、(A)メカニズム設計アプローチ、(B)交通計画アプローチ、(C)マルチエージェント学習アプローチについて、共通の問題を取り上げながら、アプローチの等号を進めた。 まず(A)と(C)については、公平性の視点での配車アルゴリズムや金額設定について、適応的なエージェントを含むシミュレーションで評価分析した。まず利用者の情報開示を活用することで、運行のコスト削減が可能なことを示し、それを利用者にフィードバックすることで、情報開示による効率化のインセンティブを与えることが可能であることを示した。また、配車アルゴリズムについては、単純な最適化ではなく、運行者の収益格差に配慮した配車により、効率化をある程度維持しつつ、公平性を高めることが可能であることを示した。これらの枠組みにより、利用者・運行者双方にインセンティブを与えつつ、公共交通としての利便性と効率を向上させる枠組みの芳香を示すことができた。 また、(B)と(C)については、ドアツードアサービスとミーティングポイント方式の効率の比較を行うことで、利用者の多少の融通により全体の効率を上げることが可能なこと、さらに、それによるコスト削減で融通のインセンティブを与えられることがわかった。これも上記の結果とあわせ、持続可能なでオンデマンド型公共交通の維持手法の可能性を広げることができた。 (A) と(B) については、各種サービスにおける価格等の受容性や、サブスクリプション精度の効果などを分析してきた。特に、アンケート調査など実際に人々の感覚を調べた上で、ゲーム理論的なアプローチとの関係性の分析を進めた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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