研究課題/領域番号 |
18H03343
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水越 伸 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (60219623)
|
研究分担者 |
駒谷 真美 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (20413122)
長谷川 一 明治学院大学, 文学部, 教授 (70401239)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | メディア・リテラシー / メディア論 / メディア・インフラストラクチャー / メディア・プラットフォーム / ワークショップ / 批判的理解 / Apple / メディア環境 |
研究実績の概要 |
2019年度は下記のような研究活動をおこなった。当研究プロジェクトのブログで研究成果の紹介、イベント告知、実践レポート等を公開した(A New Literacy for Media Infrastructure、http://infra.mediabiotope.com)。 ・7月に4類型仮説の中で最も本格的なWSである「Appleのないメディアランドスケープ」を開催し、年度後半をかけて評価・分析、およびその成果についての発表等をおこなった。 ・9月に日本協同組合連携機構(JCA)と協働し、東京大学本郷キャンパスにおいて、トレバー・ショルツ氏(米国)をはじめとする登壇者を招いた国際シンポジウムを開催した。1日目は「プラットフォーム協同組合主義とはなにか?:デジタル経済における協同組合の可能性を探る」の開催に協力し、2日目は「インフラ・リテラシーの道具箱」(第7回研究会に相当)を主催した。これによって、本研究の知見を広く社会に還元した。 ・3月に予定していた国際シンポジウム(青森公立大学)を新型コロナ禍の影響拡大のため、次年度に延期せざるを得なかった。その代替としてオンラインにてラウンドテーブル(第8回研究会に相当)を開催し、議論を深めた。また、2年度間の研究成果をまとめた共著論文を出版した。 ・繰越課題として、2021年2月に19年度繰越予算でInternational Online Seminar: “Social Networks for the Next Media Literacy: Comparative Case Studies on Belgium, Korea, and Japan”をオンラインにて開催した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・2018年度のWS実践と「Appleのないメディアランドスケープ」の成果を合わせ、4類型仮説のモデルとしての妥当性を検証することができた。 ・国際シンポジウムを開催し、その成果を広く一般に公開することができた。日本の協同組合関係機関、国際的なプラットフォーム協同組合主義の関係機関との社会連携を進める準備ができた。 ・2020年1月以降、新型コロナ禍が勃発したため、予定していた国際シンポジウムを中止せざるを得ず、20年度に繰越した。 ・年度末に中間報告的な共著論文を出版した。
|
今後の研究の推進方策 |
・新型コロナ禍のために対面でのWS開催がむずかしく、Zoom等のオンライン会議サービスを用いたWSの可能性を探っていく必要がある。さらに研究全体の進め方について再検討をする必要がある。 ・4類型モデルの妥当性の検証ができた。それをもとにWSの類型を再検討して今後どのようなWSが必要かを明らかにすることと、インフラリテラシーの理論枠組み作りを進める。
|