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2021 年度 研究成果報告書

南北両半球の堆積物を用いた年レベルの偏西風経路復元と地球温暖化影響の検出

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03370
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分63010:環境動態解析関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

長島 佳菜  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 副主任研究員 (90426289)

研究分担者 勝田 長貴  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70377985)
長谷川 精  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (80551605)
落合 伸也  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教 (10401936)
村山 雅史  高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 教授 (50261350)
岩崎 晋弥  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 特別研究員(PD) (70751006)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード偏西風 / 地球温暖化 / 黄砂 / 堆積物
研究成果の概要

地球温暖化が偏西風経路に及ぼす影響を検証するため、南北両半球の堆積物試料(福井県水月湖・北海道大沼の湖底堆積物,南太平洋チリ沖の海底堆積物)を用いて、東アジアおよび南米チリ上空の過去数百年間にわたる偏西風経路を復元した。日本の湖沼堆積物等に含まれる黄砂の量や供給源を調べ、黄砂を輸送する偏西風の経路変動を検証した結果、地球温暖化に伴う経路変動は検出されなかった。一方チリ沖では、海洋堆積物を用いて、偏西風経路下で増加する降雨の指標となる砕屑物堆積フラックス等の復元を行った結果、1800年代後半から南半球冬期の偏西風経路が極側にシフトし始め、温暖化に伴う段階的な極側へのシフトが示された。

自由記述の分野

古気候学、地球化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

偏西風経路は中緯度域の気候に大きな影響を与え、東アジア~日本においては、梅雨の緯度分布や台風経路などの主な支配要因となっている。本研究では、数値モデルから予測されている、地球温暖化に伴う両極偏西風の極側へのシフトを検証するため、南北両半球の堆積物試料を用いた過去数百年の偏西風経路復元を行った。その結果、南半球の偏西風経路は、主に1800年代後半から現在に至る気温上昇に伴い、極側へシフトしたことが示唆された。一方、北半球偏西風の復元結果からは、顕著な経路変動の傾向は示されなかった。

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公開日: 2023-01-30  

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