研究課題
様々な底泥試料についてDNAシーケンスを行い出現する植物プランクトンを把握した。東北地方の植物プラントン群集と比較するため、堆積年代が既知の東京湾柱状泥(1970-2005年堆積)を調べたところ、珪藻の割合が平均52%であり、下層ほど低くなる傾向にあった。東北地方と同様の傾向であった。大規模調査でなければ、古い堆積泥を採取することが難しい。そこで、岩手県船越湾そばで採取した陸上津波堆積物(最深層は5,000年以上前に堆積)を調べたところ、陸上植物(プランクトン)とともに堆積層の一部から海産珪藻のスケレトネマ、タラシオシラや、ラフィド藻のヘテロシグマなどが検出された。ただし、下層は抽出したDNA量も少なく、植物プランクトンの群集構造は把握できなかった。堆積年代ごとに出現する植物プランクトンが明らかとなっている仙台湾柱状泥について、植物プランクトンの群集構造と環境との関係を調べた。一般的に、沿岸域における優占分類群である珪藻の割合は、以前調べた大船渡湾や女川湾と同様に経年的に変動し、特に水温の低いときに珪藻は少ない傾向にあった。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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