• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

過去の長期的な環境変化が動植物プランクトンの多様性に及ぼす影響解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H03414
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関国立研究開発法人水産研究・教育機構

研究代表者

奥村 裕  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(塩釜), 主任研究員 (80371805)

研究分担者 門叶 冬樹  山形大学, 理学部, 教授 (80323161)
入月 俊明  島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 教授 (60262937)
荒川 久幸  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (40242325)
松岡 裕美  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (60222296)
鈴木 淳  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (60344199)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード植物プランクトン / 環境DNA / 長期変動
研究成果の概要

底泥柱状試料などを用いたDNA解析により植物プランクトンを網羅的に同定することで過去約2000年間にわたる環境変化と植物プラントン多様性の関係を明らかにした。1900年以降など気温が高いとされる年代は他の年代に比べ植物プランクトン群集の多様性が高く、珪藻が優占しており、逆に気温が低いとされる1600年代は多様性が低く珪藻以外の藻類が優占していた。長期的な気温変動と植物プランクトン群集の多様性や優占種の変遷は連動傾向にあり、珪藻が優占している現在の植物プランクトン群集構造は中緯度沿岸域における温暖化の影響なのかもしれない。

自由記述の分野

沿岸環境学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球上の一次生産の約50%を占めるとされる植物プランクトン群集は、熱帯から極域まで海洋の至る所に生息している。植物プランクトン群集は様々なモデル計算より地球温暖化などの自然環境変化により分布や生産力などが影響を受けると予測されているが、実際に植物プランクトンの多様性が変化するのかよくわかっていない。今回東北沿岸における底泥柱状試料などの解析を行ったが、今後、熱帯域~極域における広範囲の柱状コア中の植物プランクトン群集解析を実施し、種々のモデルにできれば、地球温暖化が植物プランクトン多様性に及ぼす影響の予測精度を向上できると考える。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi