研究課題/領域番号 |
18H03439
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
武内 進一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60450459)
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研究分担者 |
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
大石 高典 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30528724)
佐藤 千鶴子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (40425012)
坂井 真紀子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70624112)
桐越 仁美 国士舘大学, 文学部, 講師 (70793157)
松波 康男 明治学院大学, 社会学部, 准教授 (90811125)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ガバナンス / 伝統的権威 / アフリカ / 政治体制 / 土地 / 政策 / 国家 / 政党 |
研究成果の概要 |
アフリカにおける望ましい農村資源管理のあり方を考えるために、その政策と国家や伝統的権威などの政治権力との関係を検討した。農村部で最も重要な資源の一つである土地に研究対象を絞り、アフリカ数カ国を取り上げて、土地改革の政策的実践とその帰結を比較した。結果として、現状変更的な土地改革が強権的な一党優位体制の下で進められる一方、民主的な体制下では土地改革が進まない傾向が観察された。この理由は、土地に権限を持つ伝統的権威が民主的な体制下では強い政治力を有しており、改革に抵抗するところに求められる。政治体制と政策執行能力の関係に見られるジレンマをどう考え、どう対応するのかが課題となる。
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自由記述の分野 |
地域研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土地制度改革はアフリカの経済発展に不可欠と考えられ、近年多くの国々がこれに取り組んでいる。本研究では、現地フィールドワークを通じて、土地改革の現状、その政治権力やガバナンスとの関係、そしてその政策的課題を明らかにした。土地改革が単に技術的問題ではなく政治権力と密接に関連していること、そこにアフリカの国家をめぐるジレンマがあること、それを踏まえた政策対応が必要なことが、本研究から示された。
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