研究課題/領域番号 |
18H03440
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
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研究分担者 |
佐原 哲也 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (70254125)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | シリア / 内戦 / ユーゴスラビア / レバノン / イスラーム |
研究実績の概要 |
当初は2020(令和2)年9月にレバノンにて総括国際会議を開催する予定であったが、COVID-19の世界的流行によるロックダウンにより6月末までベイルート国際空港の民間旅客機発着が停止され、7月の空港再開以後もフライト予定が安定しなかったこと、8月4日にベイルート港における巨大爆発事故が発生したことから、開催を断念した。 このため、シリア、レバノン、ユーゴスラビアの各内戦に関する国際的な研究状況の把握に努めた。また、レバノン、セルビアの研究者らとの連絡を継続的に取り合った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
5月より研究分担者の佐原哲也教授とともに2019(令和元)年度実施予定であった国際会議に関する企画を立て、2019年9月12日にセルビアの首都ベオグラードの「現代史研究所(Institute for Contemporary History)」にて国際ワークショップ“Lebanese, Yugoslavian, and Syrian Civil Wars and their Aftermath”を、セルビア、レバノン、ロシア、シンガポール、マケドニアからの研究者と、黒木・佐原・高尾賢一郎(研究協力者)による9報告と3討論により開催した。当ワークショップの実施は現地にて話題となり、会議に前後して黒木・佐原は9月11日収録(12日放送)のTANJUG(新ユーゴスラビア・テレグラフ)セルビア国営通信社インタビューを受けたほか、9月13日RTS1(第1チャンネル)セルビア国営テレビ局生放送、9月14日Novo Jutro セルビア民放テレビ局生放送に出演し、会議の概要と意義について説明した。また、このセルビア会議に前後して、黒木はレバノンとボスニアにて、佐原はトルコにて、それぞれレバノン、ユーゴスラビア、シリア内戦関連の短期調査を行った。 2020(令和2)年度は、COVID-19の世界的流行により海外渡航・招聘が不可能となったことから、国際会議の開催を延期し、文献資料の収集と調査に充てた。
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今後の研究の推進方策 |
2021(令和3)年度は前年度より延期していた総括国際会議をレバノンのベイルートにて開催予定であった。会場として使用する予定であった東京外大AA研の海外拠点「中東研究日本センター」は2020年8月の巨大爆発事故により会議用機器を含めて大きな被害が出たが、その修復も完了し、会議が開催可能な状況にある。レバノン国内の感染状況も劇的に改善してきており、今後、オンラインと組み合わせた形のハイブリッドによる会議開催を実現したい。
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