研究課題/領域番号 |
18H03451
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
清水 郁郎 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (70424918)
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研究分担者 |
上北 恭史 筑波大学, 芸術系, 教授 (00232736)
中村 真里絵 愛知淑徳大学, 交流文化学部, 助教 (20647424)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 東南アジア / 水辺集落 / 居住文化 / 景観 / リバース・イノベーション / 物質文化 / 霊的景観 / 生態系 |
研究成果の概要 |
東南アジア大陸部水域集落における自然・人・物の相互環を、居住文化や景観を手がかりに解明してきた本研究だが、研究対象地としたタイのアユタヤ、メーチェム、ラオスのルアンパバーンとパクセでは、共通して従来の水域と人の関係が大きく変容していた。生業転換や耕作放棄、耕作物の変化などはどの地でも進んでおり、今後どのように土地利用や河川利用に波及するかみていかなければならないだろう。いっぽうで、物質文化や生態系からなる景観については、人々の心性、とくに宗教や信仰に関わる霊性が景観創出の鍵となるとの知見を得た。景観の再生には、こうした心性をどのように持続できるかが鍵になる。
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自由記述の分野 |
建築学、文化人類学、建築人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然や生態系を基盤とする景観をどのように次の世代に継承していくのかは、世界的に喫緊の課題だが、本研究の対象地でもあった水域では、大規模な開発や環境変化により、豊かな景観や居住文化は急速に失われている。本研究では、モンスーン気候によって極めて湿潤度が高く、また、古来より河川と人々の豊穣な文化的関係が構築されていた東南アジア大陸部おいて、その現在的様態を明らかにし、また、その持続と再生には物質的開発に加えていかに精神性を持続できるかが鍵になることを明らかにした。
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