研究課題/領域番号 |
18H03465
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤井 和佐 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (90324954)
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研究分担者 |
小林 みずき 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (50802823)
佐藤 洋子 高知大学, 教育研究部総合科学系地域協働教育学部門, 講師 (60627561)
小内 純子 札幌学院大学, 法学部, 教授 (80202000)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会参画 / 質問紙調査 / 農業委員会活動 / 農業改良普及員 / 生活史 / 農業女子 / 酪農家女性 / 男女共同参画 |
研究実績の概要 |
・北海道、岡山県で実施した農業委員等に対するアンケート調査を高知県及び長野県においても実施し、分析結果を冊子体報告書にまとめ対象者に還元した。前者は農業会議と各市町村農業委員会の協力を得て、2021年12月~2022年2月に全数調査(男性592名、女性70名)として実施した。例会の場での直接配票と各委員へ郵送、回収は郵送で行った(回収数:373票、回収率:56.3%)。 委員のなかにゆるやかに「女性向き/男性向き」とされるルートや役割が存在しているが、性別にかかわらず委員になることが望ましいと考える委員も6~7割いることがわかった。長野県においては女性の全委員と地域抽出した委員の計743名に対し各農業委員会を通じて配票し、郵送により個別回収した(回収数:485、回収率:64.1%)。推薦母体や活動内容等の男女差に対し、意識面においては北海道の結果よりも男女差が小さい傾向にあった。昨年度末に実施した岡山県調査の集計結果報告書では、アンコンシャス・バイアスを分析結果のポイントとして示した。 ・八重山地域との比較の観点から都市近郊果樹農業地域である和歌山県伊都地域の女性リーダーたちの生活史調査を行い、農業者リーダーと政治活動をするリーダーとに出身地やキャリアに違いがあることを示した生活史調査結果を冊子体報告書にまとめ、対象者に還元した。 ・北海道では地域によって女性が社会参画していく際の条件が異なること。長野県では、地域版農業女子グループの活動は、単なる情報交換の場ではなく情緒的サポートの場でもあること。同県農村女性リーダーへの調査からは世代間のコミュニケーションのあり方に課題があることをとらえた。また、岡山県の酪農家女性における経営参画と社会参画との非連続性や、長野県・高知県の40歳代以下の女性就農者における地域政治参画と社会参画の間の非連続性もフィールド調査結果の注目点である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
藤井和佐「農業委員会への女性の参画をめぐって」《1》~《3》『週刊農林』(農林出版社)第2490号・第2494号・第2497号,2022/小内純子「農業分野における女性参画の現状」『ニューカントリー』824号, 36-38,2022 藤井和佐「『岡山県における農業委員・農地利用最適化推進委員の現状と制度的課題に関するアンケート』集計結果より」2022年度中国・四国ブロック農業委員会女性委員研修会他
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