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2020 年度 実績報告書

透明コンポジットシンチレータを用いた高効率・高精細・大判中性子シンチレータの実現

研究課題

研究課題/領域番号 18H03468
研究機関名古屋大学

研究代表者

渡辺 賢一  名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (30324461)

研究分担者 山崎 淳  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10436537)
柳田 健之  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (20517669)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード中性子シンチレータ / 混合粉末 / 透明シンチレータ
研究実績の概要

当該年度は、1)微粒子コンバータ・シンチレータおよび透明材の充填方法・比率の最適化および2)新規シンチレータ材の探索のうち、2)の新規シンチレータ材の探索を重点的に実施した。
2)の新規シンチレータ材の探索としては、これまで試行していたLiF等の中性子コンバータとシンチレータを混合するのではなく、中性子コンバータであるLiを含むシンチレータであるLiガラスシンチレータと透明樹脂の混合物を候補とすることとした。これは、屈折率の異なるコンバータとシンチレータを混合することによる透過率の低下を避けるために試行したものである。 混合物をLi含有シンチレータと透明樹脂のみにすることで、屈折率のマッチングは容易となり、再現性良く透明コンポジットシンチレータを製作することが可能となった。製作した粉末Liガラスシンチレータを含有する透明コンポジットシンチレータの中性子に対する応答を評価した結果、信号はこう分布中に中性子ピークを形成することが確認された。本方式は、粉末Liガラスと透明樹脂の混合物を固めて製造するため、大型化が容易なだけでなく、膜厚制御、形状制御も比較的容易である。LiF-ZnSシンチレータと比較すると透光性も高いため、厚みを増加し中性子検出効率を増加することも比較的容易であると期待される。場合によっては小型化も可能であるため、BNCT用の光ファイバ型中性子検出器等への応用も期待できる。
当該年度の検討により、大判中性子シンチレータを実現するための見通しが得られた。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] First experimental verification of the neutron field of Nagoya University Accelerator-driven neutron source for boron neutron capture therapy2021

    • 著者名/発表者名
      Watanabe Kenichi、Yoshihashi Sachiko、Ishikawa Akihisa、Honda Shogo、Yamazaki Atsushi、Tsurita Yukio、Uritani Akira、Tsuchida Kazuki、Kiyanagi Yoshiaki
    • 雑誌名

      Applied Radiation and Isotopes

      巻: 168 ページ: 109553~109553

    • DOI

      10.1016/j.apradiso.2020.109553

  • [雑誌論文] A comparison between simulation and experimental results for depth profile of 6Li reaction rate in a water phantom of BNCT using a small 6Li-based scintillator neutron detector with an optical fiber2020

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa Akihisa、Yamazaki Atsushi、Watanabe Kenichi、Yoshihashi Sachiko、Uritani Akira、Tsurita Yukio、Tsuchida Kazuki、Kiyanagi Yoshiaki
    • 雑誌名

      Radiation Measurements

      巻: 133 ページ: 106270~106270

    • DOI

      10.1016/j.radmeas.2020.106270

  • [学会発表] Liガラスシンチレータを用いた光ファイバ型中性子検出器の熱中性子感度および出力線形性評価2021

    • 著者名/発表者名
      石川諒尚,渡辺賢一,山崎淳,吉橋幸子,瓜谷章
    • 学会等名
      第68回応用物理学会春季学術講演会
  • [学会発表] Liガラスシンチレータを用いた光ファイバ型中性子検出器のガンマ線感度評価2021

    • 著者名/発表者名
      石川諒尚,渡辺賢一,山崎淳,吉橋幸子,瓜谷章
    • 学会等名
      日本原子力学会 2021年春の年会

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公開日: 2021-12-27  

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