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2022 年度 研究成果報告書

原子核乾板による宇宙線ミューオントモグラフィ技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03470
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

森島 邦博  名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (30377915)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード宇宙線 / ミューオン / ピラミッド / 原子核乾板 / トモグラフィ / イメージング / 地下遺跡 / 神殿ピラミッド
研究成果の概要

物質に対する高い透過力を持つ宇宙線ミューオンを用いることでピラミッドなどの巨大な人工構造物や火山などの自然物の内部をX線レントゲン撮影のように可視化できる。本研究では、エジプトのクフ王のピラミッドの内部に発見した空間の多地点同時観測および解析などを通して、従来の二次元的な可視化ではなく三次元的に解析することで空間の立体的な位置や形状を推定する手法「宇宙線ミューオントモグラフィ」の基盤技術を開発した。本開発の結果、クフ王のピラミッドの北面にあるシェブロンと呼ばれる切妻構造背後に発見した通路状の空間の位置と形状を10㎝以下の精度で推定することに成功した。

自由記述の分野

素粒子宇宙物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で開発した技術は、宇宙線ミューオンを用いた大型構造物や自然物のイメージングにおいて普遍的な技術である。特に、空洞の位置や形状等の評価に適しており、クフ王のピラミッドに限らず、道路陥没事故の原因となる地下空洞探査などへの適用も可能であることから社会の安全や安心に寄与する防災技術へと波及するものである。クフ王のピラミッド内部に発見した空間の位置と形状の高精度な推定は、空間の考古学的な解釈や将来の発掘調査にも大きな影響を与えるものであり、本技術を核とした新しい文理融合研究である宇宙線イメージング考古学の創発においても大きな意義を持つ。

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公開日: 2024-01-30  

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