研究課題/領域番号 |
18H03482
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
久保田 善明 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (60544955)
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研究分担者 |
佐々木 葉 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00220351)
関 文夫 日本大学, 理工学部, 教授 (20610588)
小澤 一雅 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任教授 (80194546)
山口 敬太 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80565531)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 設計競技方式 / 公共調達制度 / テキストマイニング |
研究実績の概要 |
(研究成果の具体的内容)研究の最終年度は、設計競技方式に関する欧州諸制度の比較分析及び優良事例の分析を中心に実施した。諸制度に関して、EUでは「公共調達指令(Directive 2014/24/EU)」が根幹的なルールとして存在しており、それを共通の土台として、各国が具体的なルールを個別に定めている。今回の調査では、欧州委員会がEU各国で一定規模を超える公共調達の情報を一元的に管理しているインターネットのサイト「TED(Tenders Electronic Daily)」のオープンデータを用いて、統計分析やテキストマイニング等の手法により分析を行った。特に、設計競技を多く実施しているフランス、オーストリア、イタリア、ドイツ、チェコを対象として、設計競技の公告情報のテキスト分析を行ったところ、記載内容の傾向が国によって「設計競技の対象の説明」、「提案への要求事項」、「その他」などに分かれることが明らかとなった。また、チェコ、フランス、イタリアは、オーストリアやドイツに比べて評価基準の独自性が強い傾向にあることも明らかとなった。加えて、ドイツ語圏を中心として具体的なコンペ情報が掲載されている民間サイト「Competitionline」の情報を分析し、ドイツで実施されている設計競技の賞金総額の相場の傾向についても明らかにした。 (意義・重要性)今回、欧州委員会が公開している公共調達に関するデータベースTEDのデータを用いて、欧州の設計競技方式の全体的な傾向を定量的に把握できたこと、及び、ドイツにおける橋梁コンペの具体的事例より賞金総額の相場を把握したことは、今後、日本において設計競技を普及させていくための重要な情報になると考えている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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