研究課題/領域番号 |
18H03508
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大橋 俊朗 北海道大学, 工学研究院, 教授 (30270812)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 血管内皮細胞 / Primary Cilium / 力学特性 / メカノセンシング機構 |
研究成果の概要 |
本申請課題では、細胞表面に存在する直径200nm程度、長さ数μm程度の微小な一次繊毛(Primary cilium)の力学特性を詳細に計測し、内皮細胞のメカノセンサとしての同定を試みることを目的とした。力学特性計測のためにマイクロ引張試験機を自作しPrimary ciliumのヤング率を詳細に計測することに成功した。また、単離一次繊毛に対して引張刺激によるカルシウム応答を観察した結果、一次繊毛内にカルシウム上昇が観察され、一次繊毛表面に存在するカルシウムチャネルがカルシウムを取り込んでいることが確認された。
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自由記述の分野 |
バイオメカニクス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アテローム性動脈硬化症の好発部位は血管の曲がり部や分岐部に多く、複雑な流れ場によるせん断応力が血管内皮細胞の形態・機能を変化させ病変の発生に結びついていくと考えられている。このことから内皮細胞の力学応答機構の解明は、アテローム性動脈硬化症病態原因の解明や治療法の開発における基礎研究として学術的意義および社会的意義がある。特に、Primary ciliumは直径200nm程度,長さ数μm程度の非常に小さいファイバ状の構造体であり、このような微小構造体の力学特性を計測すること自体に学術的なインパクトがある。
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