• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

細胞膜表面の低分子抗体修飾による細胞製剤の標的指向化

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H03516
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関京都大学

研究代表者

樋口 ゆり子  京都大学, 薬学研究科, 准教授 (40402797)

研究分担者 山下 富義  京都大学, 薬学研究科, 教授 (30243041)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードドラッグデリバリー / 間葉系幹細胞 / 低分子抗体
研究成果の概要

間葉系幹細胞は、抗炎症作用や免疫調節作用、多分化能を有するが、静脈内投与後比較的すみやかに体内から消失する。細胞治療においても、治療細胞を治療の標的部位への集積や、標的の細胞との相互作用の増強などの生体内動態制御が治療効果の向上に繋がると考えられる。本研究では、非天然アミノ酸の導入により低分子抗体を細胞膜上に配向性を揃えて修飾する方法を確立した。さらに、抗ICAM1 VHHの修飾により、間葉系幹細胞を炎症肝へ選択的に集積させることができた。本研究の成果は、間葉系幹細胞の組織選択的な炎症抑制効果を増大させるだけでなく、将来的には組織再生医療にも繋がることが期待できる。

自由記述の分野

薬剤学、ドラッグデリバリー、生体医工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、VHH修飾により、特定の組織への間葉系幹細胞の集積に成功した。これにより、組織選択的な治療効果と他の臓器での副作用の軽減を得ると共に、治療に必要な間葉系幹細胞数を減らすことで提供された細胞の有効活用が可能になる。また、間葉系幹細胞は肝臓、神経、筋肉ほか様々な組織への分化能を有し、再生医療への利用が期待されているが、間葉系幹細胞を静脈内投与すると、体内からの消失が早く分化には至らない。本研究の成果により治療対象組織に間葉系幹細胞を生着させることができれば、分化を利用した組織再生医療に繋がり、難治性疾患治療や臓器移植に代わる治療に貢献しうると期待できる。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi