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2021 年度 実績報告書

脂肪血管のアポトーシスを起点とする生体反応の機序と制御

研究課題

研究課題/領域番号 18H03543
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

梶本 和昭  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (10416216)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード脂肪組織 / 血管内皮細胞 / アポトーシス / 自己免疫疾患 / DDS
研究実績の概要

本年度の検討では、肥満の脂肪組織おける異常な免疫応答の誘発に関わる因子の同定に主眼をおいて検討を行った。本検討において免疫応答誘発因子の同定に使用予定であったペプチドアレイが販売中止となったため、様々ながん細胞やマクロファージ等の食細胞、血管内皮細胞などに発現し、細胞増殖やアポトーシスの抑制に関与することが示唆されているCYP1B1に着目し、その選択的阻害剤として知られる2,3',4,5'-Tetramethoxystilbene(TMS)を用いて、肥満の病態との関連性について調べた。
はじめに、TMSを内包したPEG修飾リポソームを調製し、高脂肪食誘導性肥満モデルマウスに30 mg/kgの投与量で3日毎に計5回投与し、体重や血糖値、摂食量に対する影響を調べた。その結果、TMS投与群では、空リポソームを投与した対照群と比較して、体重や血糖値、摂食量には有意な変化は認められなかった。また、TMS投与群と対照群のマウスから精巣上体白色脂肪組織を摘出し、それらの重量を比較したところ、両群において有意な差は認められなかった。
そこで次に、摘出した脂肪組織をマクロファージマーカーであるF4/80に対する蛍光標識抗体を用いて染色し、共焦点レーザー走査型顕微鏡を用いて観察したところ、TMS投与群の脂肪組織では、対照群と比較してマクロファージの集積が有意に減少していることが明らかとなった。
これらの結果から、CYP1B1は、肥満に伴う脂肪組織へのマクロファージの集積を促進し、異常な免疫応答を誘発する因子の一つとして重要な役割を有することが強く示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2022-12-28  

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