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2022 年度 研究成果報告書

パルテノン彫刻研究-オリエント美術を背景とする再解釈の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03566
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分1:思想、芸術およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

長田 年弘  筑波大学, 芸術系, 教授 (10294472)

研究分担者 田中 咲子  新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (00641101)
小堀 馨子  帝京科学大学, 総合教育センター, 准教授 (00755811)
師尾 晶子  千葉商科大学, 商経学部, 教授 (10296329)
中村 るい  東海大学, 文化社会学部, 教授 (50535276)
仏山 輝美  筑波大学, 芸術系, 教授 (70315274)
大原 央聡  筑波大学, 芸術系, 教授 (80361327)
齊藤 貴弘  愛媛大学, 法文学部, 教授 (80735291)
中村 義孝  筑波大学, 芸術系, 教授 (10198252)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードパルテノン / ギリシア美術 / ギリシア宗教 / ギリシア神話 / ギリシア彫刻
研究成果の概要

パルテノン彫刻に関して新しい解釈モデルを構築するために、古代ギリシア美術におけるオリエント由来の図像と神殿装飾に関する研究を実施した。(1)ギリシャ共和国、英国、エジプト共和国において①現地調査、②特別撮影、③海外研究者との共同セミナーを実施した。(2)研究例会を実施し、美術史学、歴史学、美術制作学の専門家による共同研究を行った。(3)海外の専門研究者を招聘し研究例会および講演会を実施した。(4)日本隊独自の特色ある研究として、フリーズ中央場面の儀式空間の復元を試み、①石膏による立体復元、②CG による仮想空間の復元、③3D計測データによるVR制作を行い、鑑賞および鑑賞教育について検討した。

自由記述の分野

古代ギリシア美術史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題は、アクロポリス丘と新アクロポリス美術館において、奉納記念物群に関する独自の調査と検討を行った。オリエント由来の図像と、富裕層による奉納の分析を通じて、「アテナイ民主政」とは別の、むしろ古代文明に一般的な強調点(=奉納文化)が基礎にあったことを解明した。東方文明と通底する、古代文明に一般の宗教観がアテナイにおいても富裕層によって支えられ維持されていたこと、そしてその宗教観は、神殿装飾にも色濃く反映していたことを指摘し、パルテノン神殿を「民主政の象徴」と見なし西洋文明のアイデンティティを想定する旧来の解釈に対して、パラダイムの再検討を提起した。

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公開日: 2024-01-30  

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