研究課題/領域番号 |
18H03568
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
星野 幸代 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (00303587)
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研究分担者 |
葛西 周 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 講師 (00584161)
韓 燕麗 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (10537096)
邵 迎建 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30375315)
城山 拓也 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (60749109)
アン ニ 日本映画大学, 映画学部, 特任教授 (70509140)
楊 韜 佛教大学, 文学部, 講師 (70614585)
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80302652)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | プロパガンダ / 移動 / 身体芸術 / 建国期中国 |
研究実績の概要 |
研究成果のうち、口頭発表では、 European Association of Chinese Studies(英国、グラスゴー)、Dance History Association(マルタ、バレッタ)、Association of Estudios de Asia Oriental(スペイン、マラガ)および台湾大学、清華大学(中国)、台湾中央研究院(以上、招待講演2件含む)等、英語圏および中国語圏での多数の発信を達成することが出来た。著書は2018年度内は2件にとどまったが、2019年度中の出版は6件(英文書1件含む)と多数決定している。 研究集会としては、シンポジウム1件およびセミナー一件を企画した。シンポジウム「〈帝国〉日本の少女文化」は戦前~戦中の日本の少女・女学生文化が戦後1960年代にかけて東アジアで如何に受容されたか、またポストコロニアル的状況での継承の可能性を、韓国、台湾、中国、日本の専門家によって検証した。セミナー「戦後における日本=香港映画交流ことはじめ ――岸関子・佐伯隆敏の活動から―」では、戦後日本と香港の映画界、すなわち張善コンの新華公司、キャセイやショウ・ブラザーズの俳優、監督、スタッフに通訳として直接関わった岸陽子氏(早稲田大学名誉教授)を招き、国交が無かったために研究が空白状態にある1950-60年代日本と香港の映画製作・映画人交流について、実り多い証言資料を得、質疑を交わした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究成果として、著書は2018年度内に出版が間に合わなかったものが多かったのは、いずれも出版社側の事情(編集者の交代による編集スケジュールの中断など)による。その代わり、2019年度中の出版は6件(英文書1件含む)と多数決定している。本来の研究計画として、初年度の研究集会はセミナーに留め、二年目に向けて資料収集と個別の研究発表に主力を注ぐ予定で予算を組んでいた。それに比すれば、小規模なシンポジウム一件とセミナーを一件開催することが出来た。従って、おおむね予定通り進んでいると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は本研究チームと国内・国外の研究チームのコラボレーションに向けて活動を進める。既に決まっているのは、本課題の研究分担者が代表をつとめる基盤研究(C)「貫戦期における日中映画交渉史の学際的研究」との合同で大規模な国際シンポジウムを2019年度中に開催することである。国外としては、台湾中央研究院近代史研究所とは2018年度10月に一度共同研究に向けた会合が実現している。2019年度中には英国の日中戦争研究チームとの共同研究を模索し、本年度もしくは2020年度に国際ワークショップを開催し、最終年度のシンポジウム開催と研究成果の還元へとつなげる。
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