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2023 年度 研究成果報告書

超常認識と自然観をめぐる比較心性史の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03573
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分1:思想、芸術およびその関連分野
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

山中 由里子  国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (20251390)

研究分担者 小松 和彦  国際日本文化研究センター, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (90111781)
安井 眞奈美  国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40309513)
木場 貴俊  京都先端科学大学, 人文学部, 准教授 (40816287)
佐々木 聡  金沢学院大学, 文学部, 准教授 (60704963)
大沼 由布  同志社大学, 文学部, 教授 (10546667)
黒川 正剛  太成学院大学, 人間学部, 教授 (30342231)
林 則仁  龍谷大学, 国際学部, 准教授 (20738215)
野元 晋  慶應義塾大学, 言語文化研究所(三田), 教授 (10276420)
山田 仁史  東北大学, 文学研究科, 准教授 (90422071)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード驚異 / 怪異 / 想像界 / 自然界 / 超常認識
研究成果の概要

「驚異」と「怪異」をキーワードに、既知の世界の境界に立ち現れる身体・音・モノが、ヨーロッパ・中東・東アジアの文献や視覚資料にどのように表象されているかを考察し、その成果を山中・山田共編『この世のキワー<自然>の内と外』(勉誠出版、2019年)にまとめた。
文化事象としての驚異・怪異の事例研究を通して、分析概念としての<驚異>と<怪異>の意味範囲の「磁場」も明らかにした。すなわち、<驚異>とは時間的・地理的・心理的に遠い未知の珍しい事象であるのに対して、<怪異>は身近なところでも起こり得る、あるいは見慣れた日常の何かがずれるからこそ異常性が際立つ、常ならざる存在・現象といえる。

自由記述の分野

比較文学比較文化

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的な成果としては、東アジアの怪異を ヨーロッパや中東の驚異と対比させた結果、怪異は「自然vs脱自然・超自然」という対置構造の中で理解されるべきでなく、むしろ「常vs異」、もしくは「理vs理外 」(道理vs道理を逸したもの)のせめぎあいとして捉えるべきであると明らかにしたことである。
また、驚異・怪異の基層にある普遍的な心性メカニズムを探るため、国立民族学博物館等が所蔵する民族資料の分析を通して、超常的な存在や異なるものを人が想像する際のイメージ形成のパターンを検証した。その成果を、2019年秋に同館の特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」として公開し、期待以上の社会的波及効果を得た。

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公開日: 2025-01-30  

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