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2019 年度 実績報告書

郷・村名初出データにみる日本中世の民衆社会

研究課題

研究課題/領域番号 18H03582
研究機関東京大学

研究代表者

三枝 暁子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70411139)

研究分担者 服部 光真  公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (00746498)
川端 泰幸  大谷大学, 文学部, 准教授 (20410970)
鎌倉 佐保  首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (60468824)
花田 卓司  帝塚山大学, 文学部, 准教授 (60584373)
上川 通夫  愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80264703)
西田 友広  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (90376640)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードムラ / データベース / 古代 / 中世 / 民衆 / 社会 / 村落 / 荘園
研究実績の概要

前年度にならって、科研メンバー間で、研究計画を確認・共有し、その運営の円滑化をはかるために、2019年6月1日に、大谷大学にて科研運営会議を開催した。またその直後に「ムラの戸籍簿」研究会の例会も開催し、科研事務局からの報告として「郷村表」作成状況および公開準備状況について」を行うとともに、西田友広「「辻捕」「女捕」を読みなおす」および大山喬平「ダニエル・ボツマン「カースト制度と身分制度、比較歴史学の可能性について」を読む」の2本の報告を受け、討論した。
その後、11月23日と2020年1月11日にも大谷大学で研究会を開催している。11月の研究会では大欠哲「播磨・但馬国の郷と村」と村上絢一「河音能平『中世封建制成立史論』を読む」の2本の研究報告を得ることができ、1月の研究会では、荻原悠「陸奥国の郷・村―現状と課題―」と門井慶介「鬼頭清明・小林昌二・平川南の「村」を読み直す」の2本の研究報告を得た。
このほか、2019年8月3日には、東京大学にて本科研に先行して交付を受けた基盤研究(B)「郷・村のデータベース作成にみる日本中世の地域社会」の成果として刊行した大山喬平・三枝暁子編『古代・中世の地域社会―「ムラの戸籍簿」の可能性』(思文閣出版、2018年)の書評シンポジウムを開催し、鈴木哲雄・土山祐之・伊藤俊一・榎原雅治の各氏から書評報告を行っていただくとともに、50名ほどの参加者による討論を行い、データベース作成の成果と課題について共有した。
上記シンポジウムを経て、改めて中世の村落史研究の中に科研の研究成果を位置づけていく努力をする必要性を痛感し、2019年度3月に中世村落史研究の古典的名著である清水三男『日本中世の村落』を読む勉強会を企画したが、新型コロナウイルスの感染拡大により延期せざるを得なくなり、2020年11月にオンラインで開催した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

シンポジウムや例会の運営に注力していたため、データベース作成が思うようにはかどらなかった。また年度末に、村落史研究の検討という新たな研究方針にそった勉強会を企画しながら、新型コロナウイルスの影響により、対面での例会実施や打ち合わせ・相談ができない状況となったことも研究の遅れの要因となった。

今後の研究の推進方策

郷・村表データベースの作成を推進していくため、コロナ下にあっても、オンラインによる作成者同士の相談・情報共有の場を作っていくとともに、新たな作成協力者を募る努力も引き続き行っていきたい。また、オンラインによる研究会の開催も積極的に行い、郷・村研究の促進に努めたい。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 6件) 図書 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 16世紀戦乱下の北野社宮仕の生活と交流―能哲の「日記」から―2020

    • 著者名/発表者名
      三枝暁子
    • 雑誌名

      立命館大学人文科学研究所紀要

      巻: 122 ページ: 205-227

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 歴史の復元と文化の創造―ウズベキスタンと日本のつながり―2020

    • 著者名/発表者名
      上川通夫
    • 雑誌名

      愛知県立大学日本文化学部論集

      巻: 11 ページ: 177-188

  • [雑誌論文] 〈史料紹介〉帝塚山大学所蔵の建長二年十二月十五日寂心田地売券2019

    • 著者名/発表者名
      花田卓司
    • 雑誌名

      鎌倉遺文研究

      巻: 43 ページ: 66-73

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本における武士の発生・武家政権の成立と荘園制2019

    • 著者名/発表者名
      鎌倉佐保
    • 雑誌名

      メトロポリタン史学

      巻: 15 ページ: 9-23

  • [学会発表] Possibilities of Mutual Understanding for "New" Culture : A Perception of The Historical Relations between Uzbekistan and Japan(「歴史の復元と文化の創造―ウズベキスタンと日本のつながり―」)2020

    • 著者名/発表者名
      上川通夫
    • 学会等名
      ウズベキスタン共和国・ユネスコと共催国際学会「有形および無形文化遺産の保存:現在の問題とそれに対する戦略」
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日本中世仏教と民衆思想―ユーラシア・東アジア・列島諸地域―2020

    • 著者名/発表者名
      上川通夫
    • 学会等名
      国際日本文化研究センター・共同研究会「比較のなかの東アジアの王権論と秩序構想―王朝・帝国・国家、または、思想・宗教・儀礼―」
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本中世の即位灌頂―アジア仏教史と民衆仏教の狭間―2020

    • 著者名/発表者名
      上川通夫
    • 学会等名
      日本密教学会大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 鎌倉末~建武期の戦功認定2019

    • 著者名/発表者名
      花田卓司
    • 学会等名
      鎌倉遺文研究会第253例会
    • 招待講演
  • [学会発表] 中世寺院の「境内」と村2019

    • 著者名/発表者名
      服部光真
    • 学会等名
      鎌倉遺文研究会第254例会
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本における武士の発生と武家政権の成立2019

    • 著者名/発表者名
      鎌倉佐保
    • 学会等名
      メトロポリタン史学会大会
  • [学会発表] 材木の生産・流通と領主2019

    • 著者名/発表者名
      西田友広
    • 学会等名
      第112回歴博フォーラム「中世益田の世界」
    • 招待講演
  • [図書] 奈良学研究の現在Ⅱ2020

    • 著者名/発表者名
      清水昭博,牟田口章人,鷺森浩幸・花田卓司,新宅賀洋
    • 総ページ数
      73
    • 出版者
      帝塚山大学出版会
    • ISBN
      978-4-925247-32-0
  • [図書] シリーズ三都 京都2019

    • 著者名/発表者名
      杉森哲也、三枝暁子、三宅正浩、小倉宗、村和明、岸泰子、牧知宏、西坂靖、渡辺祥子、岩本葉子、吉田ゆり子、西山剛、高木博志、海原亮
    • 総ページ数
      358
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      978-4-13-025182-2
  • [備考] 「ムラの戸籍簿」データベース

    • URL

      https://drfh.jp/mura/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

  • [備考] 「ムラの戸籍簿」研究会ブログ

    • URL

      http://muranokosekibo.blog.fc2.com/

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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