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2021 年度 実績報告書

郷・村名初出データにみる日本中世の民衆社会

研究課題

研究課題/領域番号 18H03582
研究機関東京大学

研究代表者

三枝 暁子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70411139)

研究分担者 服部 光真  公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (00746498)
川端 泰幸  大谷大学, 文学部, 准教授 (20410970)
鎌倉 佐保  東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (60468824)
花田 卓司  帝塚山大学, 文学部, 准教授 (60584373)
上川 通夫  愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80264703)
西田 友広  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (90376640)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードムラ / データベース / 古代 / 中世 / 民衆 / 社会 / 村落 / 荘園
研究実績の概要

今年度も、①科研事務局会議・運営会議の開催、②「ムラの戸籍簿」研究会の開催、③郷・村データベースの作成を柱に、活動を行った。
まず①については、2021年5月2日、8月4日にオンラインにて事務局会議を行い、例会の持ち方やデータベース作成の進捗状況について討議するとともに、2021年9月25日には研究分担者をもまじえてのオンライン科研運営会議を開催し、新型コロナウイルスの影響下にあって郷・村の研究およびデータベース作成をいかに推し進めるか議論した。
次に②については、2021年5月2日に、「鈴木哲雄『日本中世の村と百姓』(吉川弘文館、2021年1月)を読む」と題するオンライン書評会を開催し、鈴木哲雄氏をゲストスピーカーとしてお迎えしつつ、その著書から中世村落史研究の現状と課題について学び、議論した。また6月20日には、貝塚啓希「甲斐国郷村表作成作業の状況」・吉永隆記「榎原雅治「地域社会における「村」の位置」・「中心村落と周縁村落についての覚書」(『日本中世地域社会の構造』校倉書房、2000年刊所収)を読む」の2本の報告から成る例会を開催し、さらに9月25日には、吉竹智加「相模国郷村表作業状況」・門井慶介「赤松秀亮「南北朝期における広域的「村」の特質と機能―播磨国矢野荘の上村と下村に注目して―」(『歴史学研究』998号、2020年)を読む」の2本の報告から成る例会を開催した。そして2022年3月5日に、荒木舜平「陸奥国郷村表作業状況」・服部光真「和泉国の「ムラの戸籍簿」の可能性―和泉市いずみの国歴史館『希う―いのりのかたち』展を観覧して」の2本の報告から成る例会を開催した。
③については、科研アルバイトの協力を得ながら、とくに陸奥国・甲斐国・相模国等の郷・村表作成に向けた作業を進展させるとともに、東海地域の郷・村表作成作業にも着手することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス流行の影響により、巡見調査の実施を見送らざるを得ず、また対面での例会や会議の実施もままならなかったが、オンラインを最大限活用して例会・会議を実施することや、郷・村データベース作成のためのアルバイト雇用を推進したりすることができたため。

今後の研究の推進方策

引き続き、新型コロナウイルスの影響下であっても、オンラインを活用しながら、郷・村表データベースの作成や例会の開催、事務局会議の開催の推進や円滑化をはかっていく。その一方、ハイブリッド方式での例会開催に移行しながら、研究者同士の直接的な情報共有と交流の機会をこれまで以上に作っていく。そのうえで、事務局および研究分担者のメンバーを中心とする、研究成果発信のための、書籍の刊行やデータベースの公開にむけた会議を新たに設け、具体的な作業を進めていく。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 4件、 査読あり 4件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (6件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 勧進帳・起請文・願文2022

    • 著者名/発表者名
      上川通夫
    • 雑誌名

      愛知県立大学日本文化学部論集

      巻: 13 ページ: 111-133

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 紀伊国阿弖河荘とその史料(続篇)―高野山金剛峯寺の旧領回復訴訟をめぐって―2022

    • 著者名/発表者名
      鎌倉佐保、伊藤哲平
    • 雑誌名

      東京都立大学人文科学研究科『人文学報』

      巻: 518-9 ページ: 1-25

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 赤松円心の建武政権離反2022

    • 著者名/発表者名
      花田卓司
    • 雑誌名

      立命館文学

      巻: 677 ページ: 177-183

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 近世本願寺正嫡論の構造2021

    • 著者名/発表者名
      川端泰幸
    • 雑誌名

      大谷大学真宗総合研究所紀要

      巻: 39 ページ: 1-28

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 鎌倉後期・建武政権期の戦功認定―二重証判を中心に―2021

    • 著者名/発表者名
      花田卓司
    • 雑誌名

      鎌倉遺文研究

      巻: 48 ページ: 29-53

    • 査読あり
  • [学会発表] 合評会・歴史学研究会編『コロナの時代の歴史学』2022

    • 著者名/発表者名
      井筒康人、加藤昌生、上川通夫、河西秀哉、廣瀬憲男、堀田慎一郎
    • 学会等名
      名古屋歴史科学研究会
  • [学会発表] 「開発領主」と荘園の形成―荘園をどう教えるか―2022

    • 著者名/発表者名
      鎌倉佐保
    • 学会等名
      東京学芸大学史学会大会
    • 招待講演
  • [図書] 町・戦国時代の法の世界2021

    • 著者名/発表者名
      松園潤一朗、三枝暁子、藤井崇、平井上総、久保健一郎、水野智之、小池勝也、銭静怡、河内将芳、田中尚子、菅原正子、川戸貴史、則竹雄一、生駒哲郎、西川広平
    • 総ページ数
      289
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      978-4-642-08397-3
  • [図書] 中世寺院の仏法と社会2021

    • 著者名/発表者名
      永村眞、三枝暁子、石田浩子、佐藤亜莉華、姜錫正、藤井雅子、関口真規子、井上清子、高橋恵美子、高山有紀、坪内綾子、西弥生、高山京子、小谷量子、榊原史子、矢野立子、飯田晶子、中田愛、三浦早織
    • 総ページ数
      640
    • 出版者
      勉誠出版
    • ISBN
      978-4-585-31001-3
  • [図書] 東アジアの王権と秩序2021

    • 著者名/発表者名
      伊東貴之、ベンジャミン・A・エルマン、張啓雄、岩本憲司、上川通夫、野村玄、保立道久、佐藤将之、長谷部英一、葭森健介、工藤卓司、深川真樹、井ノ口哲也、豊田裕章、李済滄、古勝隆一、橘川智昭、渡邉義浩、岸本美緒、倉本一宏ほか
    • 総ページ数
      924
    • 出版者
      汲古書院
  • [図書] ビギナーズ・クラッシックス 日本の古典 吾妻鏡2021

    • 著者名/発表者名
      西田友広
    • 総ページ数
      784
    • 出版者
      KADOKAWA
  • [図書] 中世武家領主の世界 現地と文献・モノから探る2021

    • 著者名/発表者名
      田中大喜・西田友広・渡邊浩貴・中司健一・清水亮・湯浅治久・高木徳郎・鈴木康之・松田睦彦・貴田潔・村木二郎・荒木和憲・池谷初恵・水澤幸一
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      勉誠出版
  • [図書] 南北朝武将列伝 北朝編2021

    • 著者名/発表者名
      杉山一弥・駒見敬祐・石橋一展・谷口雄太・花岡康隆・亀田俊和・木下聡・田中誠・花田卓司・山田敏恭・新谷和之・川口成人・伊藤大貴・松井直人・小澤尚平・新名一仁
    • 総ページ数
      453
    • 出版者
      戎光祥出版
  • [備考] 「ムラの戸籍簿」研究会ブログ

    • URL

      http://muranokosekibo.blog.fc2.com/?msclkid=30b248e9ceb811ec9aec8c12a380fc6c

  • [備考] 「ムラの戸籍簿」データベース

    • URL

      https://drfh.jp/mura/index.php?title=%e3%83%a1%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8&msclkid=30b2b8e7ceb811eca6f59892081ff959

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公開日: 2022-12-28  

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