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2020 年度 実績報告書

「日韓相互認識」研究の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 18H03585
研究機関一橋大学

研究代表者

吉田 裕  一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (20166979)

研究分担者 若尾 政希  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (80210855)
加藤 圭木  一橋大学, 大学院社会学研究科, 准教授 (40732368)
石居 人也  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (20635776)
小川 和也  中京大学, 文学部, 教授 (90509035)
糟谷 憲一  一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (80143345)
池 享  一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (20134885)
木村 元  一橋大学, 大学院社会学研究科, 特任教授 (60225050)
李 成市  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
矢島 桂  富山大学, 学術研究部社会科学系, 准教授 (20707103)
松園 潤一朗  一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (30588439)
山内 民博  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (40263991)
松田 英里  公益財団法人政治経済研究所, その他部局等, 研究員 (00779902) [辞退]
木村 直也  立教大学, 文学部, 特定課題研究員 (50192018)
佐藤 宏之  鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (50599339)
小関 悠一郎  千葉大学, 教育学部, 准教授 (20636071)
三ツ井 崇  東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (60425080)
山口 公一  追手門学院大学, 経済学部, 教授 (20447585)
林 雄介  明星大学, 教育学部, 教授 (00286246)
クォン ヨンソク  一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (80361848)
酒井 裕美  大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (80547563)
高柳 友彦  一橋大学, 大学院経済学研究科, 講師 (80588442)
ベ ヨンミ  大谷大学, 文学部, 助教 (80612556) [辞退]
辻 弘範  北海学園大学, 経済学部, 教授 (20348494)
鄭 栄桓  明治学院大学, 教養教育センター, 教授 (90589178)
瀬畑 源  龍谷大学, 法学部, 准教授 (10611618)
伴野 文亮  東北大学, 文学研究科, 助教 (60865624)
芹口 真結子  岐阜大学, 地域科学部, 助教 (70801158)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード相互認識 / 日本史 / 朝鮮史 / 交流史 / 日朝関係
研究実績の概要

1.研究項目班それぞれが、計画に応じて史料収集を行った。特に重点的に史料収集を実施したのは、G班である。G班では植民地期朝鮮の都市部において在住していた日本人が作成した史料を古書店等で購入し、検討をおこなった。
2.対馬島(限、長崎県対馬市)は、日本と朝鮮の交流において非常に重要な役割を果たした地域である。第3回日韓歴史共同研究シンポジウム・共同踏査(通算23回)を、この長崎県対馬市で開催するための準備を進めたが、Covid-19 感染症の世界的蔓延のため開催を延期せざるを得なかった。当初、2020年8月に開催すべく、対馬市の協力を得て、シンポジウム会場の予約や、ホテル、踏査のためのバス等の予約をすべて済ませていたが、中止・延期することになった。2021年夏に延期して準備を始めていたが、結局、開催できず、延期することになった。こうした状況のなかで、国際交流を進めるために、日韓歴史共同研究プロジェクト及び日韓相互認識研究会の一環として、オンラインによる日韓歴史共同セミナーを立ち上げることにした。2021年5月29日に日本側、韓国側、それぞれ3名の研究者がオンラインによる打合せを行い、まずは、「日韓地域史研究会」を立ち上げることで合意し、2021年7月14日に第1回の研究会を開催することになった。
3.2018年度の第1回(通算第21回)日韓歴史共同シンポジウム、2019年度の第2回日韓歴史共同研究シンポジウムの報告、討論等を収載した報告書を作成・印刷し、関係機関等に配付した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、東アジア世界のなかの日本・朝鮮関係に焦点を合わせて、日本における朝鮮認識がどのようにして歴史的に形成されたのかという問いを、朝鮮における日本認識の形成と関連させながら、実証的に明らかにしようとするものである。このような研究を私たちは「日韓相互認識」研究と呼び、これを、日本の研究機関に属する研究者だけではなく、韓国の歴史研究者との研究交流を通して行うところが、本研究の最大のメリットであり、これまで20年に渡って研究交流を続 け、多くの成果をうみだしてきたが、これからの20年先を見通すときに、あらたなメンバーによる研究交流の体制を作り上げていく必要があった。韓国側の研究 者と連絡を取りながら、日韓歴史共同研究シンポジウム・共同踏査を2018年、2019年に行い、信頼関係を築いてきたやさきに、Covid-19感染症により、お互いの 国を行き来することができなくなってしまった。そんななかで、日本側と韓国側の事務局が相談して、オンラインによる日韓歴史共同セミナーを立ち上げること になり、まずは「日韓地域史研究会」の開催を決めて、動き始めたところである。各研究班の研究については、現地に赴いての史料調査を行うことができない状況ではあるが、デジタル資料等の活用も行いつつ、着実に進めつつあるところである。

今後の研究の推進方策

1.研究項目班での研究:A班~G班までの7つの研究項目班で、共同研究の課題に取り組む。
2.「日韓相互認識」研究会の開催:班の研究成果を持ち寄って、本研究参加者による共同研究会を開催する。
3.日韓歴史共同研究セミナーを開催する。現在行っている「日韓地域史研究会」を継続するとともに、それとは別の研究会を立ち上げるべく現在準備している。
4.研究成果を収載した雑誌『日韓相互認識』を刊行し 、一橋大学機関リポジトリを通してインターネットで発信する。

  • 研究成果

    (23件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (10件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 図書 (6件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 敗戦直後の宮内省の天皇制政策 : 昭和天皇「戦後巡幸」前期(一九四六年)に焦点をあてて2021

    • 著者名/発表者名
      瀬畑源
    • 雑誌名

      日本史研究

      巻: 702 ページ: 31-54

  • [雑誌論文] 中世後期法制史研究―室町幕府法からみた中世後期の「法」の特質―2021

    • 著者名/発表者名
      松園潤一朗
    • 雑誌名

      秋山哲雄・田中大喜・野口華世編『増補改訂新版 日本中世史入門 論文を書こう』

      巻: ー ページ: 315-333(608)

  • [雑誌論文] 未来につなぐ、ふるさとの記憶2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤宏之
    • 雑誌名

      山本宗立・高宮広土編『魅惑の島々、奄美群島―歴史・文化編―』(北斗書房)

      巻: ー ページ: 37-41(80)

  • [雑誌論文] 歴史に学び朝鮮半島との平和を築く2020

    • 著者名/発表者名
      加藤圭木
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 910 ページ: 54-61

  • [雑誌論文] 問われる植民地支配認識 : 変貌する朝鮮半島と日本2020

    • 著者名/発表者名
      加藤圭木
    • 雑誌名

      歴史評論

      巻: 842 ページ: 5-17

  • [雑誌論文] 三・一独立運動の残響 在日朝鮮人史の視座から2020

    • 著者名/発表者名
      鄭栄桓
    • 雑誌名

      在日韓人歴史資料館編、李成市監修『東アジアのなかの二・八独立宣言 若者たちの出会いと夢』(明石書店)

      巻: ー ページ: 149-171(224)

  • [雑誌論文] 韓国から見た『雑種文化論』2020

    • 著者名/発表者名
      李成市
    • 雑誌名

      三浦信孝・鷲巣力編『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』(水声社)

      巻: ー ページ: 367-389(456)

  • [雑誌論文] 一九世紀における近世明君像と「仁政」・「富国」論2020

    • 著者名/発表者名
      小関悠一郎
    • 雑誌名

      歴史評論

      巻: 848 ページ: 19-31

  • [雑誌論文] 近代天皇制国家と「偉人」ー金原明善の「偉人」化とその歴史的意味ー2020

    • 著者名/発表者名
      伴野文亮
    • 雑誌名

      歴史評論

      巻: 2020 ページ: 59-72

  • [雑誌論文] 天道と日本近世の政治・社会・個人2020

    • 著者名/発表者名
      若尾政希
    • 雑誌名

      檀国大学校日本研究所『東アジア知識人文学の実際』(韓国・BOGOSA)

      巻: ー ページ: 131-160

  • [学会発表] 日本への朝鮮人移住および強制動員の歴史とその法的地位―植民地期から解放直後を中心に―2021

    • 著者名/発表者名
      鄭栄桓
    • 学会等名
      植民地化・植民地支配・脱植民地化の比較研究―フランス・アルジェリア/日本・朝鮮関係を中心に
  • [学会発表] Temple Towns in the Capital: Higashi Honganji’s Temple Town in Early Modern Kyoto2021

    • 著者名/発表者名
      芹口真結子
    • 学会等名
      Association for Asian Studies
    • 国際学会
  • [学会発表] 「日本帝国」膨張・崩壊期における移動と地域:徳島県名西郡神山町役場文書から(報告3 敗戦前後の朝鮮人の移動と定着)2020

    • 著者名/発表者名
      鄭栄桓
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会
  • [学会発表] 敗戦直後の宮内省の天皇制政策 : 昭和天皇「戦後巡幸」前期(一九四六年)に焦点をあてて2020

    • 著者名/発表者名
      瀬畑源
    • 学会等名
      日本史研究会
  • [学会発表] 日本における韓国木簡研究の特徴―東アジア木簡研究への展望2020

    • 著者名/発表者名
      李成市
    • 学会等名
      国際学術大会「古代東アジア文字資料研究の現在と未来―韓国・中国・日本出土木簡資料を中心に」(韓国慶北大学校人文学術院)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日本国号の成立時期とその国際的契機2020

    • 著者名/発表者名
      李成市
    • 学会等名
      第12回東アジア人文学フォーラム「典範轉移-東亞文化的互動與整合」(台湾大学)
    • 国際学会
  • [図書] 上杉鷹山 「富国安民」の政治2021

    • 著者名/発表者名
      小関 悠一郎
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      4004318653
  • [図書] 温泉の経済史 近代日本の資源管理と地域経済2021

    • 著者名/発表者名
      高柳友彦
    • 総ページ数
      416
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 朝鮮半島を日本が領土とした時代2020

    • 著者名/発表者名
      糟谷憲一
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      新日本出版社
    • ISBN
      440606494X
  • [図書] 『東アジアのなかの二・八独立宣言:はじめに――東アジアのなかの二・八独立宣言、その歴史的意義(李成市)、第六章 三・一独立運動の残響――在日朝鮮人史の視座から(鄭栄桓)』2020

    • 著者名/発表者名
      在日韓人歴史資料館、李成市、小野容照、ベ・ヨンミ、松谷基和、紀旭峰、小野寺史郎、鄭栄桓
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750350281
  • [図書] 毛利領国の拡大と尼子・大友氏2020

    • 著者名/発表者名
      池 享
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      9784642068536
  • [図書] 境界線の学校史2020

    • 著者名/発表者名
      木村 元
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      978-4-13-051355-5
  • [備考] 「日韓相互認識」研究会 コミュニティホームページ

    • URL

      https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/17439

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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