研究課題
A、平城宮・京跡出土木簡の歴史環境の資源化 (1)発掘調査成果(遺構、及び共伴遺物)を「木簡庫」にリンクさせるためのシステムとして、奈文研の全国文化財検索と連携して開発したWebGISシステムを、「文化財総覧WebGIS」としてリニューアル公開した。改良点は、1)共伴遺物として、平城宮跡出土の墨書土器を木簡とともに検索できるようにしたこと、2)平城宮・京跡部分における奈文研作成の奈良盆地の1/1000地形図を追加したこと、3)奈文研独自の座標系(平城座標)を用いていたためこれまで表示が困難だった1989年以前の発掘調査で出土した木簡・墨書土器についても表示できるようにし、検索可能小地区は木簡・墨書土器合わせて、これまでの641地区から1558地区となり、多くの遺物をカヴァーできるようになったこと、などが挙げられる。これらにより、将来的に木簡。墨書土器以外のあらゆる遺物、及び遺構を含めた平城宮・京の発掘調査成果(遺物・遺構)の総合的なプラットフォーム構築の見通しを得た。(2)平城京関係の史料について、『平城京編年史料集成(稿)』を編集し、後述の報告書に収めて刊行した。収録綱文は562件に及ぶ。(3)平城京の居住者に関する資料を集成して『平城京編年史料集成(稿)』に収録するとともに、主要データを一覧できるよう「平城京居住者一覧(稿)」を編集し、同様に刊行した。個人名が明らかになった平城京の住人は、左京189人、右京335人、不詳4人、計526人に及ぶ(一部に重複)。B、平城宮、平城京出土木簡のグローバル資源化 (1)韓国慶北大学が企画した国際シンポジウム「木から紙へ 書写媒体の変化と古代東アジア」にオンラインで参加し、「日本木簡の廃棄と再利用」と題する報告を行って研究交流を深めた。(2)最終報告書の印刷版を刊行した。総論、論考編、資料編の3部構成で、総頁は312頁である。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うちオープンアクセス 10件、 査読あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 7件、 招待講演 2件) 図書 (2件) 備考 (2件)
『平城宮・京跡出土木簡とその歴史環境のグローバル資源化』
巻: 1 ページ: 105-279
巻: 1 ページ: 281-303
巻: 1 ページ: 11-20
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デジタル技術による文化財情報の記録と利活用
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10.24484/sitereports.115736-63548
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韓国慶北大学校人文学術院H K + 事業団第4回国際学術大会報告集『木から紙へ 書写媒体の変化と古代東アジア』
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木簡と文字
巻: 26 ページ: 15-32
信学技報(IEICE Technical Report)
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奈文研ニュース
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