研究課題
2022-23年度は、主として5つのテーマに力を入れた。まず、健康と生産性の関係を複数のプロジェクトを通じて明らかにした。健康経営施策が生産性に与える影響を、複数企業の協力を得て、ランダム化比較試験(RCT)の手法で計測を試みた。健康リスクを高める働き方の要因を明らかにすると同時に、睡眠改善プログラム実験、健康アプリを用いた運動施策などへの参加がもたらした健康への影響を、アンケートおよび健康診断データから同定すると同時に、生産性への影響をプレゼンティイズム調査や人事評価データから検証した。また、大手保険会社の協力を得て、数百社における健康経営施策導入情報と数年にわたる社員の健康診断個票データを入手するプロジェクトを開始した。2つ目に、働き方改革の生産性効果を見るため、プロジェクト初期に実施したサーベイを用いて、どのような施策が生産性や離職率低減に効果をもたらしたか明らかにした。また製造業企業の内部データを用いて、業務の棚卸し、合理化の活動がどのように労働時間の削減と人員配置の最適化をもたらしたか評価を試みた。3つ目に、経営コンサルティング企業と協力して、同社のスキル評価のデータを用い、上司のスキルが部下及び本人の生産性、離職、評価、昇進にどのような影響を与えているか分析を行った。4つ目に、プロジェクトチームにおいてマネジャーの役割が何かを探るため、マネジャーと部下の労働時間配分が、プロジェクトの開始から終了にかけてどのように変化するか、変化のパターンと粗利益の間にどのような関係があるか探索的分析を行った。最後に、異動配置の記録と社員へのアンケート、キャリアシート記録を用いて、どのような経験が社員の成長を促すのかを明らかにするための分析を実施し、年代別に成長要因が異なることを明らかにした。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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