研究課題/領域番号 |
18H03642
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
戸堂 康之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30336507)
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研究分担者 |
堀井 俊佑 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授(任期付) (00552150)
清水 和巳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20308133)
日野 愛郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30457816)
高橋 遼 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授(任期付) (40748349)
井上 寛康 兵庫県立大学, シミュレーション学研究科, 准教授 (60418499)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ネットワーク / 大規模データ / 社会実験 / 閉鎖性 |
研究実績の概要 |
(1)大規模な企業データによるグローバル化の効果分析:世界の数億社をカバーするBureau van Dijk社のOrbisを用いて企業のグローバル化が業績に及ぼす影響を分析するための第1段階として、この大規模データを整理した。並行して、このデータを利用して機械学習による分析を行うための手法の開発に着手した。また、日本企業に限定したデータでシミュレーションによる分析を行い、論文を公表した。 (2)大規模な企業データによるネットワークを通じた経済ショックの伝播の分析:世界の企業のサプライチェーンに関するデータを利用して、災害による負のショックが国際的に伝播するかどうかを分析し、その結果をディスカッションペーパーとして公表した。また、日本企業に限定したデータで、政策による正のショックの伝播についても分析を行い、その成果を公表した。なお、上記(1)(2)で公表された論文のすべてが、多様なネットワークの重要性を実証するものであった。 (3)途上国農村におけるネットワークを通じた技術伝播:エチオピア農家600世帯を対象に、無作為に選ばれた農家に対してFacebookを通じて農業情報を供与する社会実験を実施した。その結果の分析は、2019年度に行う予定である。 (4)途上国農村における介入による閉鎖性の変化:インドネシア農村を対象に、災害とその後の支援によって、どのように農家の閉鎖性が変化したかを分析するための予備的な調査を行った。本調査は2019年度に行う予定である。 (5)Twitterにおけるネットワーク構造の変化が閉鎖的なツイートに与える影響:Twitterによる大規模データを整理し、その特徴を論文として公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の通り、計画されたすべての研究項目において順調に計画が進行しており、いくつかについてはすでにその成果が公表されている。
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今後の研究の推進方策 |
上記の4項目について、以下のような予定を立てている。(1)整理されたデータを利用して、機械学習による分析、およびシミュレーションによる分析を行う。(2)公表されたディスカッションペーパーをさらに改善して、国際学術誌の掲載を目指す。(3)エチオピアにおいて社会実験を行った農民を対象にした調査を行い、その結果を分析する。(4)インドネシアにおいて農民を対象にした本調査を行い、その結果を分析する。(5)Twitterデータの分析を行う。
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