研究課題
基盤研究(A)
本研究は、大規模な企業データを用いて、グローバル化のようなネットワークの拡大が経済ショックの波及の経路となること、とは言えネットワークを多様化することで波及の悪影響を軽減できることを示した。また、社会実験・自然実験によって、社会的な接触によって異集団とのつながりを構築し、ネットワークを多様化できることはありうるものの、その効果が常に発発現するわけではないことを示した。
応用計量経済学
本研究は、最大で100万社以上の大規模な企業データや独自調査や社会実験による開発途上国における農村世帯データなどを利用して、学際的な研究手法によって、ネットワークの多様化の要因と影響について様々な新しい知見を得た。本研究の成果は、サプライチェーンの多様化が経済の強靭性に貢献すること、社会的接触によってネットワークの多様化が進む可能性があることなどを示していることから、米中分断などによって反グローバル化が進もうとする現在、大きな社会的含意があり、多くの書籍、記事、セミナーで社会に向けて発信された。