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2020 年度 研究成果報告書

少子高齢社会における階層構造メカニズムに関する実証研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03647
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分8:社会学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

白波瀬 佐和子  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (00361303)

研究分担者 三輪 哲  東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20401268)
渡邊 勉  関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)
中村 高康  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (30291321)
有田 伸  東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30345061)
佐藤 嘉倫  東北大学, 文学研究科, 教授 (90196288)
吉川 徹  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (90263194)
數土 直紀  学習院大学, 法学部, 教授 (60262680)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード社会階層 / 少子高齢化 / 世帯構造 / 大規模社会調査 / 職業経歴 / ジェンダー格差 / 学歴格差 / ライフコース
研究成果の概要

本研究の主な目的は、2015年実施の「社会階層と社会移動に関する全国調査」(SSM調査)データの分析を中心に、超高齢社会の日本における階層構造について実証的に検討することにある。まず、1955年の第1回調査以来60年にわたる趨勢を検討した結果、世代間移動の趨勢は概ね安定的であり、教育機会格差が大きく拡大したという明確な変化を認めることはできなかった。一方、変化もまた確認された。例えば、階層同類婚の傾向が低下し、1980年代以降のホワイトカラーの長期雇用の優位性や、大卒の管理職への優位性が低下した。また、高齢期において階層上の地位を規定するにあたり、現役期の職業経歴の影響は無くなっていなかった。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の主たる学術的意義は、急激に少子高齢化した日本の階層構造メカニズムについて、20歳から79歳の男女を対象に厳密な実証データ分析を通して明らかにしたことにある。不平等の構造はそうやすやすとは変化しにくく、同時に、不利な環境にある者は世代を超えてその恵まれない地位から抜け出せない。歯止めのかからない少子化の進行と超高齢化が進行する中、貧困問題、世代間格差の深刻さが否定できない一方で、そのメカニズムは複雑である。明確な趨勢が見えにくく、特定の層にあって負の連鎖が滞留する。社会の分断をもたらす不平等・格差問題の根深さを、厳密な実証データ分析をもって示したことは本研究の社会的意義である。

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公開日: 2022-01-27  

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