研究課題/領域番号 |
18H03655
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
金子 元久 筑波大学, 大学研究センター, 特命教授 (10185936)
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研究分担者 |
小方 直幸 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (20314776)
両角 亜希子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (50376589)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 大学教育 / 大学生の学修時間 / 高等教育 |
研究実績の概要 |
研究第1年目の今年度においては以下の作業を行った。 1)研究の目的である、大学生の学修行動の調査について、その理論的な基盤を検討した。そのため、アメリカにおける学生調査および大学教育の基本文献をサーベイするとともに、我が国で行われてきた各種調査についてサーベイを行った。それに基づいて、我々の行った第一回全国学生調査(2008年)に基づいて、その後の学生の学修行動の変化を調査する、という研究計画を確認た。 2)上の結果に基づいて、学生調査の質問票の作成、調査対象の選択、および調査計画を策定した。これに基づいて、我々がおこなった第一回全国学生調査(2008年)に回答していただいた127大学、288学部に調査票を送付した。その結果、2018年末までに154学部、32,900人の在学生から回答を得ることができた。前回調査の後に、独自あるいは調査会社による学生調査を行うようになっており、我々の調査と重複するために、協力が得られなかった学部が多かったことも分かった。 3)ここから得られたサンプルについて、分析作業を進めつつある。まだ簡単な分析の段階であるが、とくに学修時間については、前回調査から大きく増大したように見えないことが明らかになった。ただし、質問票のワ―ディングを少し変えており、その影響もある程度あるかもしれない。 いずれにしても、10年を経ても学生の学修時間に目立った変化がないことが確認され、これと大学の機関特性および教員の意識とに、どのような関係があるかを分析することが第2年度めの課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画にしたがって、予備検討、大学生調査を行い、約3万人の回答を得ることができた。またこれに従って、分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
第2年度目においては、学生調査の分析を進めるとともに、当初の研究計画に従って、それらの学生が在籍する大学の教員に対する質問調査を行う。これにより学生調査と教員調査の結果をマッチングして分析を進める。
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