研究課題
我々は呼吸と匂いの相互作用を応用し、1cmの鼻孔チューブを介して呼気時と吸気時に感知した匂いの提示を容易にする新しい方法論を確立した。この方法では鼻腔内に匂い刺激を提示するための鼻孔チューブを設置し、チューブと鼻孔の隙間を塞いだ。参加者は吸気時と呼気時に一貫してにおい刺激を感知することができた。この新しい方法論は、同一のチューブを用いて、呼気と吸気時に知覚される匂いを単一の鼻孔から提示することを可能にする。我々は、両経路の知覚的区別とその機能に関する重要な手がかりの一つが、呼吸の運動感覚であると仮定した。すなわち、自然な飲食では、食物摂取の前後に呼吸をしながら、それぞれの経路での匂いが知覚される可能性がある。もしそうであれば、鼻孔や呼気からの匂いは、観察者が味覚刺激の後にさらされたとき、擬似的なretronasal香として作用し、味覚強度を高めるだろう。そこで、刺激の順番が自然飲用と一致する条件下で、吸気時と呼気時の両方における匂いによる味覚増強(Pseudo retronasal)を検討した。その結果、自然な味覚や運動感覚とのタイミングの一致が、匂いによる味覚増強の決定要因である可能性を示した。また、味覚vs嗅覚vs視覚において同時性知覚のタイムウィンドウと刺激の組み合わせの心理的一致度について実験を行い、論文発表を行った。味覚・嗅覚のタイムウィンドウの変化については視床がその役割を果たしていることを示唆する結果が得られた。また嗅覚vs嗅覚においても同様な現象が見られることを見出した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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