電子ナノプローブによる3次元局所構造解析法を開発するため、エネルギーフィルター収束電子回折データを、高速でマッピングできる新たなSTEM-CBEDシステムを構築した。また、機械学習を利用して動力学回折強度計算を高速化し、試料深さ方向構造分布を取り入れるscattering matrix法を解析プログラムに導入して深さ方向構造情報取得を可能とした。開発した手法を用いて、CaTiO3の強誘電双晶境界の構造解析、NiTiO3の強軸性結晶ドメインの可視化、量子常誘電体KTaO3の静電ポテンシャル・電子密度分布解析、BaTiO3のリラクサー的ナノドメインの電場応答の解析等を行った。
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