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2022 年度 研究成果報告書

B中間子セミレプトニック崩壊におけるクォーク・ハドロン双対性

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03710
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

橋本 省二  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (90280510)

研究分担者 大木 洋  奈良女子大学, 自然科学系, 助教 (50596939)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードB中間子崩壊 / クォーク・ハドロン双対性 / 格子QCD
研究成果の概要

B中間子のセミレプトニック崩壊において、終状態のハドロンの基底状態だけでなく励起状態も含めた包括的崩壊率を、クォーク・ハドロン双対性の仮定によることなく格子量子色力学(格子QCD)の第一原理計算を用いて計算する新しい手法を開発した。格子上で計算されたハドロン相関関数における演算子間のユークリッド時間間隔に対する依存性の情報を使って、包括的崩壊率の評価に必要な終状態のエネルギーに関する積分を近似的に求める。テスト的な計算を行ったうえで対応する摂動的計算と結果を比較し、よく一致することを確認した。積分で導入した近似の妥当性を検証するためのより詳細な解析を行った。

自由記述の分野

素粒子理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

量子色力学の関わる物理過程を理論的に計算する際には、クォークを基礎的自由度としてあつかう摂動法がしばしば用いられる。実際にあらわれる過程はクォークの束縛状態としてのハドロンであり、摂動法による計算が正当化できるかどうかは自明ではない。実際、このことは「クォーク・ハドロン双対性」の仮定として扱われる。本研究ではこの仮定によることなく、量子色力学の第一原理計算を通じて包括的測定に対応する崩壊率を計算することを可能にした。

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公開日: 2024-01-30  

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